「塩もみ」では粒子が粗い塩を使うのは逆効果

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肌の表面はおよそ28日かけて新しく生まれ変わる

塩もみの美肌効果について説明する前に、皮膚の構造についてお話ししましょう。

皮膚の表面、つまり「表皮」は、4つの層に分かれています。皆さんがよく開く「角質」というのは、表皮の最も外側にある層。その下に2層をはさんで、さらに下の、底の部分に当たるのが「基底層」です。

基底層では、常に細胞分裂が行われています。ここで生まれた細胞は、およそ2週間かけて、上へ上へと、角質層まで押し上げられていきます。

角質層にたどりつくと、細胞はまた2週間かけて、外側に押し出されます。それが最終的には、あかやフケとなって、はがれ落ちるのです。

こうして肌の表面は、2週間と2週間、およそ28日かけて、新しく生まれ変わります。この一連のサイクルを、「ターンオーバー」と呼びます。

しかし、加齢やストレス、紫外線などの影響で、このサイクルのペースが低下したり、乱れたりすることがあります。

すると、古い角質層が分厚く残ったままになります。ガサガサのかかとを想像すれば、古い角質層が乾燥やザラつきの原因だとわかるでしょう。これが顔で起これば、シワやシミ、くすみなどの原因にもなるのです。

「塩もみ」の美容効果

さて、塩もみに話を戻すと、その美肌効果をもたらす理由は、2つあります。

まずは、塩の粒子による摩擦です。物理的に、肌がこすられることで古い角質が落ちます。

もう1つは、塩の浸透圧により、角質の水分量が変化し、軟化すると考えられるためです。ふやけてやわらかくなることで、より、角質がはがれやすくなります。

古い角質の層がはがれ落ちると、肌のツルツル・スベスベ感がアップします。表皮のターンオーバーを活性化させることで、ペースに遅れや乱れがあった肌が、本来の28日周期に整えられていきます。

塩もみで使う塩は、天然塩がお勧めです。含まれている、マグネシウムなどのミネラルによる保湿作用が期待できるためです。

角質をしっかり取ろうと、粒子が粗い塩を使うのは逆効果です。肌を傷めてしまううえに、そこから雑菌が入り、ニキビや吹き出物の原因にもなります。

塩の粒子が細かいほど、肌への負担が少ないのですが、特に顔に使うものは慎重に選んでください。できるだけパウダー状のものがお勧めです。

マッサージする際は、肌にいきなり塩をつけるのではなく、塩に水などを加えてペースト状にして使うのがいいでしょう。

塩もみは、基本的には浴室で行い、終わったら、塩分が肌に残らないようしっかり洗い流してください。おふろ上がりには、ボディローションなどで保湿することも大切です。

また、肌に傷や腫れなどの異常が見られる際には、行わないようにしましょう。

これらの注意を守り、ホームケアとして、ぜひ塩もみを美容と健康に役立ててください。

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