海外の研究も腎臓病と聴力障害の関係を指摘

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腎臓病は聴力障害の危険因子

最近では、西洋医学においても、むくみ体質や、その原因となる腎臓の衰えが耳のトラブルと関係していることが指摘されています。

耳鼻科の専門医の間では、めまいやメニュール病(回転性のめまいに加えて、耳鳴りと難聴を伴う病気)の大きな原因として、内耳に起こるむくみがあることが一般的な考えとなってきています。こうしたむくみも、むくみ体質によるものと考えることができるでしょう。

また、オーストラリアで行われたある研究では、50歳以上で中程度の慢性腎臓病(腎臓の働きが慢性的に低下していくさまざまな腎臓病の総称)の患者さんを対象に、耳の異常の有無を調査しました。

その結果、54%の患者さんが難聴を患っており、うち30%は深刻な難聴に陥っていたことがわかったのです。米国では、同年代の健康な人の難聴の発症率が18%と報告されているところから考えると、腎臓の衰えと耳のトラブルとの間には密接な関係があると考えざるを得ないでしょう。

日本の国立長寿医療センター研究所(現・国立長寿医療研究センター)でも、1997年から開始した「老化に関する長期縦断疫学研究」において、腎臓病は、糖尿病や虚血性心疾患と並ぶ聴力障害の危険因子となり、難聴の発症率を高めると結論づけています。

以上のことから、耳のトラブルに加えて、顔や手足のむくみのほか、尿の色やにおいの変化、頻尿・乏尿など、腎臓の機能低下の兆候がある人では、腎臓の強化が急務です。

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