頚椎ストレッチで「頭突き出し姿勢」を直し、頚椎症による首や腕、手のしびれを改善

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パソコン作業や読書で頭突き出し姿勢に陥る

首や腕、手にかけて慢性的なしびれを引き起こす頚椎症の発症には、顔を前に突き出して、背中を丸めてネコ背になる「頭突き出し姿勢」が大きくかかわっています。

では、なぜ、首に悪影響を及ぼす頭突き出し姿勢を取るようになるのでしょうか。その最大の原因は、私たちが何げなく行っている座り姿勢にあります。

私たち現代人は、一日の中で座っている時間がとても長いものです。仕事や勉強などで机に向かっているときはもちろん、テレビを見たり読書をしたりしてくつろいでいるとき、自動車で移動しているときにも私たちは座っています。

多くの場合、立っているときよりも座っているときのほうが不自然な姿勢を取りがちです。例えば、自分がイスに腰かけて机に向かい、パソコン作業を行ったり本を読んだりしている場面を思い出してください。

パソコンの画面に表示された画像を見たり、本に書かれた文字を目で追ったりしていると、その対象物をよりよく見ようとして、知らず知らずのうちにパソコン画面や本に顔を近づけ、背中を丸めている人が多いのではないでしょうか。

骨格や筋肉が変化し頭突き出し姿勢が定着

また、ソファにゆったり座って背もたれに体を預けてテレビを見ている場面を思い出してください。

この姿勢は一見すると、顔が前に出ておらずネコ常にもなっていないので、頭突き出し姿勢とは無縁のように思えます。しかし、実はこれは頭突き出し姿勢そのものなのです。

ソファにもたれてテレビを見ようとすると、胴体は斜めになり、そこから頭を垂直に起こした状態になります。これは、胴体を基準に考えると頭の位置は頚椎の真上ではなく斜め前にあることになり、頭突き出し姿勢と同じ状態だとわかります。

こうした悪い座り方で頭突き出し姿勢を取りつづけていると、この姿勢が習慣化していきます。

そうすると、首や肩の骨格が頭突き出し姿勢に適した状態に変化したり、頭突き出し姿勢を保つために必要な筋肉が発達したりしていき、結果として、頭突き出し姿勢が定着してしまうのです。頭突き出し姿勢が定着すれば、頚椎症や肩こり、頭痛などが起こるようになります。

ずれた頭部を3分の1だけ矯正する

こうした事態に陥らないためには、ふだんから座り姿勢に気を配って、頭突き出し姿勢を取らないように注意すべきです。

ただ、自分の姿勢に常に気を配るのはなかなか難しいうえ、すでに頭突き出し姿勢が定着している人では、骨格や筋肉の状態も頭突き出し姿勢に適した状態に変化してしまつているため、姿勢に注意するだけではまず直せません。

そこでおすすめするのが、AYATAカイロプラクティック院長の綾田英樹先生が考案した1日3分の「頚椎ストレッチ」です。

簡単にいえば、頚椎ストレッチは一方の手であこを後方に押し、同時にもう一方の手で後頭部を上に引き上げる体操です。頸椎ストレッチを行えば、すでに定着した頭突き出し姿勢を正し、頚椎症による首や腕、手のしびれを改善・解消に導くことができます。

頚椎ストレッチでは、前方へ突き出た頭を正しい位置に向かって5cmほど矯正することを目的としていますが、この5cmという数字には理由があります。

頭突き出し姿勢に陥ると、頭の位置は正常な位置から10~20cm前方へ移動することがわかっています。頚椎症の症状を改善・解消させるには、頭を完全にもとの位置に戻すのがベストといえますが、実は、突き出た距離の半分から3分の1程度矯正するだけでも症状のよくなることが、私自身のこれまての経験で確認できています。

そのため、このストレッチでは10~20cmの半分から3分の1、つまり5cmほど矯正するのを目的としているわけです。

もちろん、AYATAカイロプラクティックでも患者さんへの指導の一環として頚椎ストレッチを取り入れており、頚椎症に悩む人には自宅で毎日行うようすすめています。

実際、施術も併せることで1~2カ月で頭突き出し姿勢が正され、それに伴って頚椎症によるしびれが改善・解消する人はおおぜいいます。また、頚椎症にかぎらず、前の記事で述べた引き抜き症候群によるしびれや肩こり、頭痛、さらには腰痛までよくなる人も珍しくありません。

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