NHK『ためしてガツテン』で大反響!血圧を下げる動脈マッサージ

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いつでも、どこでも簡単にできる!

「血管の品質管理こそ、健康長寿の鍵」これは、大阪市立大学医学部名誉教授の井上正康先生が、長年老化の原因について研究を重ねてたどりついた結論です。

血管は、全身に張り巡らされた運河のようなものです。長さは、10万kmにも及びます。

心臓から押し出された血液は、動脈を経て、体の隅々にまで栄養や酸素を運びます。一方、体内で不要となつた二酸化炭素や老廃物は、静脈を通して心臓へ回収されます。

このようなよどみない血液(水)の流れは、全身の約60兆個の細胞を若々しく保ってくれますが、それも、健康な血管(運河)があってこそです。

しかし、私たちの血管は年齢とともにしなやかさを失い、そこを流れる血液はスムーズに流れにくくなる運命にあります。

これが、糖尿病や高血圧、心筋梗塞や脳梗塞(心臓や脳の血管が詰まって起こる病気)などをはじめとする、多くの病気の原因となっているのです。

血管の老化を防ぐには、筋肉をよく動かすことが有効です。筋肉を動かせば、その周辺にある血管が適度にしごかれ、丈夫になるからです。

しかし、中高年者が継続的に筋力トレーニングを行うのは、時間的にも体力的にも難しいでしょう。

そこで井上先生は、血管の老化が加速し始める中高年者が、「いつでも」「どこでも」「簡単に」できる健康法を勧めています。それが、今回ご紹介する「動脈マッサージ」です。

これは、体内の動脈を、I体の「外」から直接マッサージする方法です。手のひらや指先を使って、皮膚や筋肉を押したりしごいたりして刺激します。

動脈マッサージをすると、主要な太い動脈から枝分かれしている中~小動脈、そして末端の細動脈までが刺激されます。

そして、それらの動脈にまとわりついている血管拡張神経(血流を調整する自律神経の一種)が反応し、血流がぐんとよくなるのです。さらに、血管壁の新陳代謝を促して、動脈硬化の予防効果も高まります。

腰痛やひぎ痛、不妊症にも効果!

この、動脈を直接マッサージする健康法を最初に考案したのは、井上先生の恩師で細胞病理学の世界的権威でもあった故・妹尾左知丸先生(岡山大学名誉教授)です。

「血管を鍛えれば、生活習慣病は予防できる」との考えのもと、動脈マッサージを毎日実行。92歳で亡くなられる直前まで、「健康長寿で生涯現役」を実現されでおられました。

一方、井上先生は岡山大学の大学院卒業後から、「活性酸素と病気の関係」を研究テーマにしてきました。

その中で、しなやかさを失った血管に刺激を与え、ほぐすことで、活性酸素(血管を傷つけ老化やガン化を促す物質)の増加が抑えられることを発見。血管をほぐすことこそが老化予防の近道となる、という結論に至ったのです。

井上先生は、別々の分野で研究を続けてきた師弟が、こうして、同様の結論に達したことを感慨深く思っています。

2011年には、NHKの健康番組『ためしてガツテン』に出演し、動脈マッサージの効果を検証しました。

血圧が高めな参加者20人に協力してもらい、約3週間、毎日15分の動脈マッサージをするようしたところ、動脈マッサージをしたグループは、していないグループに比べて、平均8・6mmHgも下がっていることがわかったのです。

実際に、井上先生が知る患者さんの中には、血圧が下がって降圧剤が不要になったり、糖尿病が改善したり、腹痛やひざ痛が治ったりしている人が数多くいらっしやいます。

また近年では、そけい部や下肢(足)への動脈マッサージが不妊症に効果がある、ということがわかってきました。

下肢の血流は、骨盤内の外腸骨動静脈という重要な血管とつながっていますが、その外腸骨動静脈は、赤ちゃんを産むための大切な臓器である、卵巣に接しています。動脈マッサージを行うことで骨盤内の血流量が増え、適切な体温に保たれた卵巣は、その機能を正常化させていくのです。

いつでも、どこでも、簡単にできる動脈マッサージ。いつまで若々しく、健康でいられるための老化予防法です。ぜひとも、毎日の習慣にしてください。

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