逆流性食道炎を改善するには食後にガムをかむとよい

dan37

食道炎でいちばん多い

私たちが摂取した食べ物は、飲み込む嚥下(えんげ)運動や、内容物を先へ先へと送るぜん動運動により、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸と通過して、肛門までいきます。その間に、つぶされたり、こなされたり、混ざったりしながら、必要な成分は腸の粘膜から吸収されます。

ところが、胃で消化される途中の食物が、胃液とともに逆流し、食道に上がってくることがあります。すると、胃液は強酸性なので、食道が炎症を起こします。これが逆流性食道炎です。

ちなみに、逆流性食道炎以外にも、細菌によって起こる感染性食道炎、農薬などアルカリ性や酸性の強いものを飲んで起こる腐食性食道炎、錠剤が食道に張り付いて起こる薬剤性食道炎、食道のケガによる外傷性食道炎もあります。しかし、いちばん多いのは、この逆流性食道炎です。

放置すると食道ガンの一因になる

逆流性食道炎の原因の大半は、食道下部、つまり胃の入り口にある括約筋の締まりが悪くなることです。

胃の入り口にある括約筋は、巾着の口を投るようにして、消化中の食べ物や胃酸が食道に逆流することを防いでいます。

ところが、この括約筋が弱ってたるむと、逆流を防げなくなるのです。つまり、年を取って、筋肉が老化し、括約筋が緩んでくると、逆流性食道炎になりやすくなるといえるでしょう。

逆流性食道炎の主な症状は、げっぷと胸やけです。そして食道には、ただれやびらんが起こります。

さらには、適温性食道炎が原因で、食道ガンになることもあるのです。長年にわたって胃酸にさらされると、食道は自らを守ろうと、胃液に強い胃と同様の粘膜に変化することがあります。このように変化した食道を「パレット食道」と呼び、この部分からガン細胞が生まれる場合があるのです。

逆流性食道炎の対策6力条を伝授!

では、逆流性食道炎を起こさないようにするには、どうしたらいいのでしょうか。

①まず、チョコレートや甘い物を、なるべく食べないようにしましょう。こういうものを食べると、括約筋の力が弱くなり、逆流しやすくなるからです。

②また、帯やベルトでおなかを締めつけすぎないようにしてください。おなかを締めつけると、胸部と腹部の境目にある横隔膜のつなぎ目が圧迫されて、おなかのほうからも消化物が逆流しやすくなってしまいます。

③寝る2時間前には、食事を済ませましょう。食事をして、消化のために胃酸が出ているときに、横になって食道と胃を水平にすると、逆流が起こりやすいためです。もし、これができないなら、食べる量を少なくし、油ものは食べないようにしてください。

④たとえ眠らなくても、食事したあとに、すぐに寝転がるのは禁物です。むしろ、歩くなどの軽い運動をして、運動機能の改善に努めると、逆流が起こりにくくなります。

⑤逆流が起きて胸やけやげっぷがする場合は、水で食道を洗い流すのもよい方法です。このとき、冷たい水だと食道が収縮するので、刺激を与えない人肌程度のお湯を飲むようにするといいでしょう。

⑥さらに、ガムをかむのもお勧めです。

ガムをかむと、唾液がたくさん出ます。唾液は食道に逆流した胃酸や食べ物を、胃へ洗い流す効果があります。また、唾渡は弱アルカリ性のため、食道に残った酸性の胃液を中和させる効果もあり、炎症を少なくします。

さらに、唾液にはアミラーゼという酵素が含まれていて、食べ物の消化をスムーズにする働きがあります。すばやく消化が進めば、逆流を起こす割合も少なくなるはずです。

胃酸の分泌は、食後1~2時間後まで続きます。その問、胃酸の逆流も起こりやすくなるわけです。ですから、ガムも食後1~2時間を目安にかむようにしてください。

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