ニンニクの民間療法の主な効能と使い方のポイント

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3つの効能がうまく作用する

古来、多彩な薬効を持つとされるニンニクは、民間療法でもいろいろな形で利用されてきました。その薬効をもたらすニンニクの主成分の一つがアリシンです。ニンニクを刻むと、ニンニク中のアリインという成分が空気に触れ、アリナーゼという酵素が働いて、アリインがアリシンに変化します。

刻むと、特有のにおいがしますが、それがアリシンによるものです。

ニンニクは、ユリ科ネギ属の多年草です。ニラやネギもその仲間ですが、なかでも飛び抜けてアリインの含有量が多いのがニンニク。つまり、アリインが変化したアリシンの効能が最も強力なのもニンニクなのです。

アリシンの主な効能には、次の3つがあります。

①血液循環をよくする。

②血液をサラサラにする。

③代謝を促進する。

この3つがうまく作用し、後述するさまざまな効能をもたらします。さらに、アリシンには強い抗菌作用があります。例えば、カツオのたたきに、おろしたニンニクが添えられるのは、カツオの寄生虫による食中毒・アニサキス症に対する抗菌効果が期待できるためです。

また、ニンニクは、そのほかの食中毒の予防にも大変役立ちます。

ただし、生のニンニクを取ると、作用が強過ぎて胃を痛める恐れがあります。生の場合、長期保存もできません。そこで民間療法では、ニンニクに手を加えて長期保存を可能にしたり、アリシンの作用をマイルドにしたりして、日常的に摂取できるようにしてきました。

次に、ニンニクの民間療法について、効果が期待できる主な効能と使い方のポイントをお話しします。

美肌効果が期待でき腰痛、冷え症も改善

【酢ニンニク】

ニンニクと酢の血液サラサラ効果、血流改善効果により、全身の血行がよくなって、高血圧や冷え症が改善し、腎臓の機能も高まります。また、ニンニクと酢の代謝促進効果は、糖尿病や肥満の改善にも有効に働きます。肝臓病にも勧められます。

さらに、肝臓の解毒作用が高まるので、ガン予防にも役立ちます。かすみ目など、目の症状の改善にも有効です。

ニンニクを電子レンジで加熱してから作ると、3~4日目から食べられます。毎日1~3片を目安に食べますが、少し多めに取ってもよいでしょう。

【ニンニクのしょうゆ漬け】

生のニンニクを加熱せずにしょうゆに漬けると、アリシンの強力な抗菌作用が残存して胃腸の働きを整えるため、胃弱や胃痛、便秘の人に勧められます。

全身の血流が改善し、血液がサラサラになり、代謝もアップするので、動脈硬化や糖尿病の予防や改善にも有効です。

毎日1片が目安です。胃弱や胃痛の人の場合は、食べ過ぎに注意してください。半年ほどで食べ切りましょう。

【ニンニクのみそ漬け】

ニンニクとみその成分の働きで、全身の血流がよくなり、冷え症、イライラ・めまいなどの更年期障害の予防や改善に役立ちます。ニンニクに豊富なビタミン・ミネラルの働きと、脳の血流の改善効果で、脳細胞の若返りが促され、ボケ予防効果も期待できます。

また、みそに日本酒を加えることによって、みそが混ぜやすくなるだlナでなく、血流改善効果が高まるのです。

【ニンニクワイン】

ニンニクと赤ワインの色素成分・ポリフェノールの働きで、血流がサラサラになり、全身の血行が促進され、高血圧、心臓病、動脈硬化の予防や改善効果が期待できます。

血流の改善によって、肝臓と腎臓の働きが高まります。東洋医学では、肝と腎は目の症状と密接な関係にあるとされています。肝と腎が整うと、眼精疲労、老眼、白内障、飛蚊症などが改善するのです。夜、寝る前に、少量飲む習慣をつけるとよいでしょう。

【ニンニク酒】

全身の血流を改善するニンニクには、優れた滋養強壮作用があります。精力減退、疲労回復、老化予防、肝臓病予防に役立ちます。生のニンニクを35度のホワイトリカーに漬け込むため、必ず、6カ月間はしっかり漬け込んでください。

1回15mlが目安ですが、虚弱体質の人は、1回5mlから飲み始め、慣れたら、少しずつ摂取量を増やすとよいでしょう。

【ニンニクのハチミツ漬け】

ニンニクは、全身の血流をよくして代謝を改善し、虚弱体質の改善にも役立ちます。ハチミツも滋養強壮作用が強い食品なので、相乗効果で免疫力(病気に対する抵抗力)もアップします。カゼ、セキ、タン、ぜんそくで悩む人にもお勧めです。ニンニクのほか、ハチミツも合わせて摂取しましょう。

【焼きニンニク】

ニンニクは、全身の血行を促し、代謝を改善します。その結果、皮膚や頭皮の細胞も活性化され、美肌効果、白髪・抜け毛予防効果が期待できます。血行促進によって、腰痛、冷え症、精力減退も改善するでしょう。

1日1~3片が目安。少し多めに取っても構いません。

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