1カ月ほどで股関節が正常な状態になる「ひざゆらし」で耳鳴りやめまいも解消

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キーンと耳に鳴り響く音が1カ月で消えた!

股関節は、上半身と下半身をつなぐ、人体で最も大きな関節です。いわば、体の「要」ともいうべき場所。ひざやひじとは異なり、立ち座りや、歩行ができるように、関節の可動域が前後左右に大きくなっています。

そのため、足を組んだり、横座りしたりといった、左右のバランスを欠いた「悪い姿勢」をとることも可能です。それが習慣づくと、股関節にずれが生じてくるのです。

股関節がずれると、左右の足の骨の長さは同じなのに、左右の足の長さに差が生じてきます。左右で足の長さが違うと、骨盤や背骨にゆがみが現れます。そうすると、各所の血液の流れが阻害され、当然、体にさまざまな不調が生じてくるのです。耳鳴りや難聴、めまいといった症状も、股関節のずれが原因の場合が少なくありません。

栃木県足利市今井病院の城戸淳美先生自身がまさにそういう経験をしています。今から10年ほど前のことになりますが、ふだんは行っていなかった開脚運動を、熱心に1カ月ほど続けたことがありました。

その開脚運動が、股開放即に負担をかけたのでしょう。股関節のバランスが悪くなり、「キーン」という音が、耳に鳴り響くようになったのです。

見事に耳鳴りが解消できた

股関節に原因があると感じた城戸先生はすぐに開脚運動をやめ、「ひざゆらし」を毎日行いました。これは、股関節のずれを調整するために、城戸先生が考案したエクササイズです。そうしたところ、1カ月ほどで股関節が正常な状態に整い、見事に耳鳴りが解消できたのです。

その「ひざゆらし」のやり方は次のようなものです。

まず、あおむけに寝て、ひざを立てます。このとき、左右のひざはそろえるようにしましょう。そのまま足を胸のほうに引き寄せ、両ひざに手を当て、ひざを抱えるようにします。そのまま、ひざを軽く前後に揺らします。腰の下に、高さが10cm以下の枕を置いたり、頭を少し上げたりすると、さらに効果的です。

ひざは、激しく動かす必要はありません。軽く前後に揺らして、体の緊張を棲めるような気持ちで行うといいでしょう。ひざを揺らす際には、ひざをそろえることが重要な点で、それが股関節のずれの矯正に役立ちます。

このひざゆらしを20~30回で1セットとし、少なくても1日1セット、できれば朝晩に2セット行いましょう。

テレビの音を小さくしてもよく聴こえる!

先にも述べたように、股関節の矯正によって、耳の不調を解消したかたはたくさんいます。その例を紹介しましょう。

まず、40代の女性です。このかたは、幼少時から、中耳炎をくり返してきました。さらに、耳鳴りや肩こり、頭痛にも悩まされていたそうです。聴力も低下していたので、以前から耳鼻科でも診療を受けていましたが、いっこうに改善しませんでした。

加えて、頭痛薬の飲みすぎにより、胃が荒れ、胃もたれや吐き気、胃酸の逆流にも悩まされていました。そのために胃薬も常時服用するなど、満身創痍だったのです。

城戸先生がよく調べると、この女性は股関節が大きくずれていて、右足が長くなっていました。骨盤は右が上がり前に出て、肩は右が下がり、左が前に出ていました。こうした体のゆがみが、肩こりや耳鳴りといった症状を、もたらしていたのでしょう。

ひざゆらしなどの体操で股関節のずれを調整すると、数回の通院で、肩こりや頭痛が改善しました。胃の不快感もなくなり、長年飲んでいた各種の薬も、今では不要です。

耳鳴りも以前に比べれば、格段によくなりました。聴力も上がり、テレビの音を小さくしても聴こえると喜んでいます。見事な回復ぶりに、通っていた耳鼻科の先生にも、驚かれたといいます。

悪い姿勢のクセを直すことが大事

次に、めまいが改善した50代の女性の例です。このかたも、股関節が大きくズレていました。そこで城戸先生は、ひざゆらしを指導し、日常の姿勢にも気をつけてもらいました。それにより、股関節の位置が正しくなり、めまいが起こらなくなったのです。

股関節が原因の症状を改善するには、ひざゆらしを行うとともに、日常生活における悪い姿勢のクセを直すことが大事です。

ふだんから、かばんをいつも同じ側の手で待ったり、すぐに足を組んで座ったりする人は要注意。股関節がゆがむ原因になるので、今日から、意識的に直すようにしましょう。そうした日ごろの心がけが、姿勢矯正にはとても重要なのです。

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