小指にシップをすると様々な症状が改善する

dan47

全身の多彩な症状に効果が確認きれた

神経内科を専門にする京都市・安田医院には、さまざまな症状の患者さんが来院します。その中には、薬だけではなかなか改善しない症状もあります。

そんな症状に、院長の安田譲先生がしばしば使って重宝しているのが、「小指シップ」です。

小指シップは、手の小指にシップをはるだけという、いたって簡単な健康法です。しかし、考案者の安田先生が驚くほど、多彩な効果があります。

安田先生が確認した小指シップの効果には、次のようなものがあります。不眠、早朝高血圧、口内炎、睡眠時無呼吸症候群、肩・首のこり、頭痛、耳鳴り、めまい、夜間頻尿、夜尿症、アトピー性皮膚炎、花粉症、アレルギー性鼻炎、手の震え・しびれ、吃音イビキ、バネ指、、歯痛、知覚過敏、パーキンソン病…。

なぜ小指にシップをはるだけで、こんなに幅広い効果があるのか、不思議に思うかもしれませんが、それは、小指シップの次のような作用によるものと考えられます。

①交感神経の緊張をゆるめる

交感神経は自律神経の一つで、副交感神経と対になって働き、内臓や血管などの働きを調整しています。

この交感神経を緊張させる受容体が、全身の筋肉と腱(筋肉と骨をつなぐ組織)の間にあります。その中で、とりわけ重要なのが、小指の深指屈筋という筋肉にある受容体です。小指シップはこの筋肉の受容体の緊張を取って、交感神経の緊張をゆるめるのです。

交感神経は、一般に血管を収縮させる働きがあると考えられていますが、拡張させる作用もあります。

交感神経が緊張すると、血管が広がり過ぎて、細菌やアレルギーの原因物質であるアレルゲンなどが血管に入りやすくなります。そのため口や鼻に炎症が起こったり、アトピーや花粉症の症状が出やすくなったりします。

ところが、小指シップで交感神経の緊張がゆるむと、顔の器官などの開き過ぎた血管が正常に戻り、それらの症状が治まるのです。

また、自律神経のバランスも整うので、不眠や早朝高血圧、睡眠時無呼吸症候群、めまい、イライラといった、自律神経の乱れによって起こる症状も改善します。

首すじがゆるむと、手のふるえやしびれが軽くなる

②首の対応ポイントがゆるむ

安田先生は、首すじに、顔の器官(目、鼻、口、耳)と1対1で対応するポイントがあることを発見しました。これを「ネック・ホムンクルス(首のこびと)」といいます。

交感神経の緊張がゆるむと、交感神経が通っている首すじもほぐれてきます。首すじがゆるむと、ネック・ホムンクルスもほぐれます。それに伴って、対応する顔の器官の症状が改善するのです。

例えば、右目に症状がある人は、右の首すじの目に対応するポイントがこっています。ここを押さえると、痛みがあるはずです。そのこりがほぐれると、目の症状は消え、目の症状が改善すると首のこりもほぐれるという関係が、両者の間にはあります。

また、首すじがゆるむと、その筋肉の間を走っている神経の圧迫が取れるので、手のふるえやしびれが軽くなります。

こうした効果をもたらすシップの成分もわかってきました。それはシップの薬剤ではなく、保湿剤として使われているグリセリンです。

グリセリンが小指に浸透すると、深指屈筋にある交感神経の受容体がゆるむのです。

交感神経がゆるんだかどうかは、瞳孔を検査するとわかります。瞳孔は交感神経が緊張していると開きますが、ゆるむと縮みます。小指シップをすると、瞳孔が小さくなるので、交感神経の緊張がゆるんだことがわかるのです。

バネ指の症状が10分で消えた

安田先生は以前、パーキンソン病に対する小指シップの効果を論文にまとめ、神経リハビリを専門とする海外の医学雑誌に発表しました。今、バネ指についての論文を書いているところです。

バネ指は、指がバネ仕掛けのようにはねてしまう病気で、痛みや腫れを伴うことがあります。このバネ指の患者さん12人に小指シップをしたところ、バネ指の症状がなくなり、再発も防ぐことができました。人によっては、10分で症状がなくなった患者さんもいます。

指が曲げ伸ばしできるのは、指に腱がついているからですが、この腱を包んでいる靭帯性腱鞘に炎症などが起こると、バネ指になります。小指シップをすると、小指の交感神経の受容体の緊張がゆるんで、その炎症が治まるのです。

また、安田先生は最近、腕にも、顔の器官と対応するポイントがあることを発見しました。これを「アーム・ホムンクルス (腕のこびと)」と呼んでいますが、小指シップと腕のシップを併用すると、さらに効果が高まるこ
ともわかってきました。

その一つが、ひじシップです。小指のすじが硬い人は、小指シップだけでは効きにくいことがあります。その場合、ひじシップを併用すると、効果が実感できると思います。

スポンサーリンク


  • このエントリーをはてなブックマークに追加