1日2リットルの水を飲めば耳鳴りや難聴が改善

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大量に水を飲んで利尿作用を促す

今回ご紹介するのは、毎日大量の水を飲みながら鍼灸治療を受け、耳鳴りや難聴の改善を図る「アクア鍼灸療法」です。

港区新橋・一掌堂治療院院長の藤井徳治先生がこの療法を考案したのは、ある患者さんの質問がきっかけでした。「大量に水を飲んだら耳鳴りが治ったのですが、どうしてでしょう?」と開かれたのです。

内耳にリンパ液がたまると、メニエール病や難聴などが起こります。また、耳鳴りや、耳の閉塞感、音割れ、めまいなどの症状も出てきます。耳鼻科では、こうした場合、たまったリンパ液を排出するため、利尿剤を処方します。

そこで、藤井先生は考えました。利尿剤は、尿を出すことを促す薬です。ならば、大量に水を飲んで利尿作用を促せば、利尿剤を飲むのと同様の効果が現れるのではないかと。

水を大量に摂取すれば、尿が大量に出ます。尿が出れば、古いリンパ液が自動的に押し出されます。すると、リンパ液は新しくなり、耳鳴りや難聴が改善すると考えられました。

そこで、藤井先生は実際に、難聴や耳鳴りに悩んでいる患者さんに、水飲みを勧めると同時に鍼灸治療を行いました。そして、この方法は、改善に確かな効果があるとわかったのです。以来、藤井先生の治療院で、この「アクア鍼灸療法」を取り入れています。

80歳の老人程度だった41歳の聴力が正常化!

次に、この療法によって症状が改善した体験例を挙げてみましょう。

1人めは、47歳の男性です。この男性は、2003年に、突発性難聴により左耳の聴力を失いました。2013年になる
と、今度は頼みの綱だった右耳の聴こえも悪くなってきました。これは、「遅発性内リンパ水腫」というもので、片耳に難聴が起こった後、問題のない耳が聴こえなくなる難病です。

完全に両耳の聴力を失いそうな状況で来院され、鍼灸治療と並行して、1日2ℓの水飲みを続けました。すると、しだいに「今日は聴こえがいい」という日がふえ始め、状態はどんどん改善。2カ月後には、耳鼻科での聴力検査で、完全に聴力を回復したと確認できたのです。

2人めは、41歳の男性です。左耳が突発性難聴となり、耳鼻科を受診しても、聴こえはよくならず、「80歳の老人くらいの聴力」しかありませんでした。

1カ月後には、医師から「もう治らないかもしれない」との宣告を受け、耳鳴りも起こるようになってきました。

インターネットで藤井先生の治療院を知って来院。鍼灸治療を続けながら、1日2ℓの水を飲み続けたところ、耳鳴りがだんだん気にならなくなり、左耳の聴こえもよくなってきました。半年後には、聴力は正常範囲内にまで回復していたのです。

3人めは、44歳の女性。このかたは、難聴が回復したのち、その後遺症ともいうべき耳鳴りに悩まされていました。それが、大量の水を飲み続けたところ、すっかり症状が回復しました。

4人めは、38歳の男性です。耳鳴りがひどく、軽度の難聴もありました。そこで、鍼灸治療と並行して、運動しながら水を大量に飲んでもらったところ、たちまち聴力が回復。耳鳴りも気にならなくなったと喜んでいました。

1日1ℓから始め少しずつ量をふやす

では、ご家庭でもできる水飲み療法のやり方を説明しましょう。

飲む水は、ミネラルウォーターでも水道水でもかまいません。ただし、ミネラル分が豊富な硬水は、大量に飲むと下痢を起こしやすいので、注意が必要です。

「水の代わりにお茶でもいいですか」とよく聞かれますが、お茶はカフェイン、ジュースやスポーツドリンクは糖分を、とりすぎる心配があります。あくまでも、水を飲むことをお勧めします。

水はなるべく常温で飲んでください。冷たい水を大量に飲むと、体を冷やしてしまいます。体温よりも温かい水を飲むことが望ましいでしょう。

最初は、1日当たり1ℓの水を飲むところから始めてください。慣れてきたら、少しずつ飲む量をふやしていきます。

夏は2ℓ、冬は1・5ℓの水を飲むことが目標です。お茶やコーヒー、スープ、みそ汁の水分は計算に入れません。1日2ℓというのは、水だけでとる分量とお考えください。

眠る2時間前には、1日の分量を飲み切るようにしましょう。眠る直前に大量の水を飲むと、夜中にトイレに行きたくなり、睡眠を妨げる心配があるからです。

さらに、水を飲みながら、利尿を促すツボを自分で刺激するといいでしょう。これによって利尿作用がより高まります。それは、足のかかとの真ん中にある「失眠(しつみん)」というツボです。手でゲンコツを作ったときに突き出る関節で押すようにしてみてください。入浴中に押せば、効果的です。

なお、腎臓疾患、心臓疾患、肝臓疾患およびむくみがあるような人は、大量に水を飲むと、症状を悪化させるおそれがあります。始める前にそうした病気や症状がないかを確認してください。

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