長く健康であり続けるために大腰筋をリラックスさせる

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大腰筋が健康なら長く健康でいられる

腰の奥にある「大腰筋」は立ったり歩いたりするためには欠かせないものです。また、内臓の働きや呼吸の機能、精神の安定、背中のコリ、腰痛、背中や腰の曲がりなどにも影響を及ぼす、”体の要″でもあります。

そこで、大腰筋をリラックスさせるストレッチング「グラビティカルリリース」をご紹介します。

もともと、人間の体の動きは、伸長と収縮、つまり伸び縮みをくリ返しています。当然、体の要となる大腰筋も伸びたり縮んだりして、複合的な動きに対応できなくてはなりません。

生涯にわたっての健康維持を考えると、いつまでも背中を丸めることなく、自分の足で歩きたいです。健康な体の動きを考えていくと、背骨と太ももをつなぐ、大腰筋が元気であることはとても重要です。

大腰筋は姿勢や歩行のすべてに関与しています。アメリカではすでに、「ソアスヘルス」(大腰筋の健康)という言葉があるように、長く健康であり続けるための秘訣とされています。

しかし、大腰筋の活動量は年とともにへる一方。ほうっておくと、活動休止状態になってしまいます。大腰筋の
活動が休止すると、筋肉そのものが萎縮するだけでは済みません。

連動している神経系も休止し、どのようにして動いていたのかを忘れてしまうのです。

もちろん、大腰筋は、ほかの筋肉と同じように、加齢に伴っても萎縮していきます。だからこそ、大腰筋を積極的に動かし続けることが大切なのです。

基本的に足を動かす機会がへると、大腰筋の活動量もへると考えられます。また、ただ足を動かすだけではふじゅうぶんです。大腰筋が結ぶ、背骨の胸椎辺りから、左右の太ももの大腿骨にかけてを意識しながら、足を動かす必要があるのです。

大腰筋をつっている背骨を意識しながら行うエクササイズをこれからも、それらを継続していただけたらと思います。

タオルの高さでストレッチ効果アップ

また、人間の体は、常に重力を受けています。背骨と両足を結ぶ大腰筋は、ピンと張って伸びている状態が望ましいのですが、重力の影響で縮みがちです。

そこで今回は、「グラビティカルリリース」で、縮みがちな大腰筋を伸ばしましょう。

このストレッチングは、お尻の仙骨の下に丸めたバスタオルを敷いて高さをつけていることに意味があります。足の重みで、大腰筋のみならず、股関節も自然と伸ばすことができるのです。

ただ床に寝ただけでは、股関節までは伸展しません。タオルを敷いて高さをつけることで、股関節がカチカチにこりかたまっている人でも、すぐに緊張が取れていきます。

腰痛があるかたや、そけい部のぐあいが悪いかたにもお勧めです。1日を終えた夜、おふろ上がりに行うといいでしょう。

運動をされるかたなら、体を動かしたあとにも行いましょう。というのも、皆さんがふだん行っているストレッチングは、体の表層の筋肉は伸ばせても、深層にある大腰筋にはアブローチできていないものが多いからです。

「グラビティカルリリース」をしてから、ふだんのストレッチングを行えば、表層と深層の両方の筋肉を刺激できるので、さらに効果的です。

なお、バスタオルを敷いて寝たときに、腰が反ったり、緊張したりしないよう注意してください。腰がつらいと感じるときは、バスタオルの高さを低くしましょう。

大腰筋は、これから皆さんがどうありたいかという願いに密接に関わっているものです。だれもが考える、「いつまでも若く健康でいたい」「姿勢よくいたい」「自分の足でしっかりと歩いていたい」といった願いのすべてに大きく関係しています。

グラビティカルリリースのやり方

① バスタオルを2枚重ねにして、縦に2つに折る。端からクルクルと丸めて、俵状にし、ひもで縛って固定する。

② 床にあおむけに寝て、お尻の真ん中辺りにある仙骨の下に、巻いたバスタオルを横にして敷く。左足は伸ばしたまま、右ひざを立てる。両わきは空け、リラックス。このとき、腰が反ったり、緊張したりするようなら、バスタオルの高さを低く調整する。

③ 左足をグーツと遠くに伸ばしながら、つま先を少し内側に回転させる。この姿勢を30秒から1分間キープ。反対側の足も同様に行う。

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