大腸カプセル内視鏡と従来の大腸内視鏡との比較

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「思っていた以上にらくだった」

まず、口から飲み込むだけなので「身体的・精神的な負担が少ない」ということが最大の長所でしょう。

従来の大腸内視鏡検査に「大変そうだ」とか「恥ずかしい」と尻込みしていた人でも、カプセル内視鏡ならば、受けてみようという気になりやすいのではないでしょうか。

臨床試験のさいに行ったアンケートでも、「思っていた以上にらくだった」「これなら、また受けてもいい」といった声は多く聞かれました。

ただし、前述のように、従来の大腸内視鏡よりも多量の下剤を飲まなければならないというのは短所でしょう。

「下剤を飲むことが大変」という声も聞かれますから、今後、下剤の量を少なくて済むようにする改善が望まれるところです。

難しい技術が必要ない

もう一つ、医療側にとっての大きなメリットは、検査を実施するのに難しい技術が必要ないという点です。

従来の大腸内視鏡検査では、内視鏡を肛門から挿入し、複雑に曲がりくねっている腹の中を進めていく必要があります。これには相当の熟練を必要とし、そうではない医師がやると、患者さんに強い苦痛を与えてしまうこともあります。

ごくまれにですが、内視鏡が大腸を傷つけ、出血や穴を空けてしまうトラブル(大腸穿孔)が起こることもあります。

しかし、カプセル内視鏡ならば、そのような心配はありません。機器さえあれば、日本中どこの医療施設でも同じように検査を行うことができます。

一方、従来の大腸内視鏡検査では、ただ見るだけでなく、内視鏡の先端から切除器具を出して、ポリープを切除したり、ガンかどうかを検査するために組織を採取したりすることが可能です。当然ながら、カプセル内視鏡ではそのような操作は行えません。

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