酢タマネギの疲れや精力減退などを改善させる疲労回復作用がすごい

「酢酸」が豊富に含まれるから

酢タマネギに備わる健康効果でここで紹介するのは、疲労回復作用です。酢タマネギの主な材料となる酢とタマネギには、いずれも疲れやだるさ、精力減退などを改善させる特効成分が豊富に含まれています。

ではまず、酢の疲労回復作用について説明しましょう。

昔から、疲れたときにはすっばい物をとるといいといわれますが、これにはれっきとした理由があります。というのも、酢が疲労回復に役立つのは、酢の酸味を生み出すもとになっている「酢酸」が豊富に含まれるからです。

酢餞をとると、体内で「クエン酸」という物質に変わりますが、このクエン酸は元気を生み出すエネルギーの生産に大きくかかわっているのです。ちなみに、酢には酢酸とは別に、このクエン酸自体も含まれています。

クエン酸がエネルギー生産を活性化

私たちの体を構成する細胞の中には、エネルギーを生産するミトコンドリアという器官があります。その中でエネルギーを生み出す生化学反応は「クエン酸回路」と呼ばれています。

私たちが食事などでとった糖や脂肪は、いくつかの物質にその姿を変えながら、クエン酸回路に取り込まれます。そして、この回路の中でもまた何種類かの物質に変化していき、その過程でエネルギーが生み出されるのです。

クエン酸回路でエネルギーの生産がスムーズに行われるためには、クエン酸の存在が非常に重要になります。クエン酸が不足してこの回路がうまく働かなくなると、せっかく食事で糖や脂肪を補給してもエネルギーがうまく生産されなくなってしまうのです。

疲労やだるさを招く大きな原因の一つに、細胞のエネルギー不足があります。全身の細胞にくまなくエネルギーが供給されなければ元気はわいてきません。

その点、酢をとれば、体内にクエン酸が大量に供給され、クエン酸回路が活性化してエネルギー生産が活発になります。そうすれば、疲れやだるさ、精力減退も改善に向かっていきます。

なお、酢の疲労回復作用は、特に糖分といっしょにとるとアップすることがわかっています。

疲労回復ビタミンの吸収を促す

タマネギも疲労回復作用に優れた食品です。古代エジプトでピラミッドが建設されたさい、過酷な作業に従事した労働者に報酬としてタマネギが支給されたのは有名な話です。当時の労働者は、タマネギを食べて疲れを癒していたわけです。この逸話は、タマネギの疲労回復作用を示すいい例でしょう。

タマネギに含まれる疲労回復の特効成分は、タマネギ独時のにおいと辛みのもとである「硫化アリル」です。

タマネギを切ってしばらくすると、硫化アリルはアリシンという化合物に変わります。このアリシンは、疲労回復を促すビタミンB1の吸収を高めてくれます。ビタミンB1は、糖をエネルギーに変換するさいに必要となる栄養素で、不足するとエネルギー生産が滞る原因となります。

最高のスタミナ満点食

また、このビタミンB1には、水溶性(水に溶けやすい性質)で補っても尿とともに体外へ排出されやすいという性質があります。しかし、アリシンには、ビタミンB1と結びついて、アリチアミンという脂溶性(油に溶けやすい性質)の物質に変える働きがあります。

つまり、ビタミンB1を体内にとどまりやすいものに変えてくれるわけです。

こうしたタマネギの効果を得るには、併せてビタミンB1が豊富な豚肉やタラコ、ウナギといっしょに食べるといいでしょう。

疲労回復作用が大きい酢とタマネギが同時に補える酢タマネギは、最高のスタミナ満点食といえるでしょう。

疲れを感じている患者さんにも酢タマネギをすすめていますが、常食する人たちからは「体が疲れにくくなった」「全身のだるさが解消した」という声を数多くもらっています。中には、酢タマネギを食べたその日に、元気を取り戻せたと実感する人も多いようです。

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