頸椎のゆがみを正し副交感神経を優位にする「脳幹マッサージ」

骨のゆがみやストレスで脳幹の機能が低下

首の後ろの上部には、私たちの生命活動の根幹を担う「脳幹」があります。脳幹とは、視床、視床下部、中脳、橋延髄の総称で、自律神経系(体の諸機能を調整する神経)や免疫系、内分泌系、脊髄・筋肉系の働きをつかさどります。いわば、私たちの生命維持機能の中枢を担う部位といえるのです。

そのため、高血圧や糖尿病といった生活習慣病をはじめとして、体に起こるさまざまな不調の原因は、この脳幹の機能低下にあると考えられています。

脳幹の機能低下は、主に二つの事象から引き起こされます。頸椎のゆがみによる脳幹の血流悪化と、慢性的なストレスによる脳幹の疲弊です。

まず、前者からご説明します。頸椎は、首に位置する背骨の一部で、7つの骨から構成されており、上から順に、第1頸椎、第2頸椎…と呼びます。脳幹は脳の最下層にあり、その下端は、第1頸椎と第2頸椎の間に、はまり込むように位置しています。

そのため、筋肉の緊張や姿勢の悪化、加齢などによって、頸椎にゆがみが生じると、脳幹が圧迫されます。すると、脳幹の血流が滞り、機能低下につながるのです。

次に、後者です。私たちの体は、ストレスを感じると、大脳が興奮した状態になります。すると、それが脳幹へと伝わって、脳幹は戦闘態勢をとるよう体に指令を出します。それを受け取った体は、自律神経のうち交感神経を、優位な状態へ傾けます。その状態が長く続くと、脳幹が疲弊してきて、機能が低下してくるのです。

ですから、脳幹の機能を回復させるには、頸椎のゆがみを正し、大脳を沈静化して副交感神経を優位にすればよいのです。

白髪が黒くなった!免疫力もアップ!

その方法として、山口県周南市にある海風診療所所長の沼田光生先生が考えたのが、温水を入れたペットボトルによって、首の後ろを温めながら心地よい刺激を加える「脳幹マッサージ」です。

首の後ろを温めると、筋肉の緊張が凄むため、筋肉に引っ張られてゆがんでいた頸椎が正しい位置に戻ります。また、首の後ろを温めながら刺激を加えると、大脳がリラックスし、副交感神経が優位になります。この相乗効果によって脳幹が活性化し、自己治癒力が高まり、体調全般が改善するのです。

脳幹マッサージのやり方は、次のとおりです。

まず、ホット飲料用のペットボトル (ふたがオレンジ色の280mlか300mlのもの)を1本用意します。その中に50度前後のお湯を注ぎ、しつかりふたを閉めます。

ペットボトルを、後頭部の髪の生え際の下に当てます。3秒かlナてゆっくり押し当てたら、そのまま3秒間キープして、5秒かけてゆっくり力を抜いていきます。

次に、ペットボトルを右耳の後ろに移動して、同じように刺激します。さらに、左耳の後ろに移動して、同じよう
に刺激します。これを3分ほどくり返します。

以上の方法を、毎日1回は行いましょう。お湯の温度の目安は50度ですが、ご自身が心地よいと感じる温度でかまいません。ただし、やけどにはくれぐれも注意してください。いつ行ってもかまいませんが、副交感神経を優位にするには、就寝前が特に効果的です。

では、実際に脳幹マッサージにより、症状が改善した例をご紹介しましょう。

53歳の女性は、2年前から脳幹マッサージを熱心に行っていたら、白髪だった頭に黒い髪が生えてきました。これは、副交感神経が優位になって、頭皮の血流が促進されたためと考えられます。

また、以前は夜中に2~3度目が覚めていたのが、朝までぐっすり眠れるようになったそうです。降圧剤と併用しながらですが、高かった血圧も落ち着いてきています。

61歳の男性は、食道ガンで内視鏡手術を受けたあと、再発予防のために、今年の2月から脳幹マッサージを始められました。血液検査では、免疫力を示すリンパ球の割合が、2月の時点で23%だったのが、6月には37%になっています(理想値は35~41%)。ご自身は体が温かくなり、ストレスにも強くなったとおっしゃっています。

自己治癒力を高めて体の機能を正常化する脳幹マッサージは、このほかにもあらゆる症状に効果が期待できます。筋肉が緩むことで肩こりやひざ、腰の痛みはもちろん、頸椎とつながっているあごの関節が正常化し、顎関節症がよくなる人もいます。血流がよくなることで耳鳴り、めまい、冷えも快方に向かうでしょう。

だれでも簡単にでき、なおかつ気持ちがいいので、健康を求めるすべての人にお勧めです。

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