体の引き締め効果や姿勢の改善効果が大きい「ヨガ棒ストレッチ」

体が不自由な人向けのヨガで棒を使った

露出が増える夏を目前にして、二の腕やウエスト、足をほっそりさせたいと願う人がおおぜいいるでしょう。そうした人におすすめしたいのが、この特集で紹介する「ヨガ棒ストレッチ」です。

ヨガ棒ストレッチとは、平たくいえば、棒を使ってヨガのポーズを行う体操です。BODY&MIND YOGA Studio主宰の峰岸道子先生が考案したきっかけは、2009年にさかのぼります。

そのころ峰岸先生は、心身に障害がある人に向けた「ハンディキャップヨガ」を立ち上げたところでした。マヒのために片腕を動かせない人が、介護者に頼らずとも自力で体を動かす方法として、棒を取り入れたのです。

棒を両肩にのせて腕を左右に開き、仮に右手に少し力を入れれば、てこの原理で左腕が自然に動きます。つまり、棒を使うことで筋肉や関節を動かしやすくなる、と考えたのです。

峰岸先生はすぐに100円ショップに行って園芸用の支柱を買い、それを使った体操を試してもらいました。すると、何度もくり返し行うことで、マヒで動かせなかった腕の可動域が広がって、自分の意志で腕を動かせるようになってきたのです。

以後、ヨガに棒を利用することのメリット・デメリットなどを研究してきました。その過程でわかったのは、棒の
作用で体の奥にある深層筋が強化されることでした。

ヨガ棒ストレッチですっきり体型になる

今回紹介したいのが、体の引き締めに効き、2、3kgの減量にもいいヨガ棒ストレッチです。なぜ、体の引き締めに効くか、説明していきましょう。

そもそも、私たちの体にある筋肉は、肌に近い表層筋と体幹部にあり関節を安定させる働きがある深層筋の二種に分けられます。表層筋というのは、力コブのような目に見える筋肉をいい、重い物を持ったり、走ったりしたときなどによく使われます。

表層筋と深層筋で明らかに違うのは、そのエネルギー源です。表層筋は、主にブドウ糖から作り出されたグリコーゲンをエネルギーにしていますが、深層筋は脂肪をエネルギーにして動く傾向があります。

つまり、たまった皮下脂肪や内臓脂肪を減らし、体を引き締めるためには深層筋の強化が大切で、ヨガ棒ストレッチが効くというわけです。

ちなみに、深層筋が弱まると、体の支柱の役目を果たす骨をしっかり支えられなくなって、姿勢が悪くなります。すると、ネコ背になってバストが垂れたり、下腹が出てきたりして、体型がくずれます。ヨガ棒ストレッチは、この点でも、体型のくずれ防止に役立つといえます。

基礎代謝が活発になると体重も減る

深層筋が衰えると、体重も増えやすくなります。

私たちの体で行われているエネルギーの消費活動は、大きく分けると、基礎代謝と食事誘発性熱産生(食事するときのエネルギー消費)、身体活動量代謝(体を動かしたときのエネルギー消費)の三種に分けられます。このうち、エネルギー消費が最も大きいのは、基礎代謝で、全体の60~70%を占めるといわれています。

基礎代謝は、主に筋肉によって行われています。深層筋が衰えてしまうと、基礎代謝も衰えて摂取カロリーが消費カロリーを上回り、体重が増えやすくなってしまうのです。

したがって、ヨガ棒ストレッチをやって深層筋が強化されると、基礎代謝も活発になり、体重が減ってきやすいというわけです。

準備体操を積極的に行う

BODY&MIND YOGA Studioでは、現在、ヨガ棒ストレッチをうとき、峰岸先生が考案・開発した専用のヨガ棒を使っています。とはいえ、専用のヨガ棒がなくても、ヨガ棒ストレッチは誰にでもできます。

例えば、先に述べた園芸用の支柱やモップの柄、お風呂場にある短めの物干しざお、傘など棒状のもので安全に使えそうなもので代用してもかまいません。

「ヨガ棒ストレッチ」は、簡単そうに見えますが、体が硬く、特に肩まわりがガチガチと硬くなっている人にとっては、最初、きついかもしれません。

その場合、特に準備体操を毎日積極的に行ってください。そうすれば、ヨガ棒ストレッチがやりやすくなります。体の引き締め効果や姿勢の改善効果が大きいので、日常生活にうまく取り入れてください。

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