ココナツ油は細菌やウイルスが原因で起こる病気を退ける助けになる

微生物の脂質外膜を破裂させ無害にする

ココナツ油には、病原体から体を守る免疫細胞を活気づけて、細菌やウイルスなどの微生物を撃退する働きがあると期待されています。しかし、ココナツ油の抗菌・抗ウイルスの働きはこれだけにとどまりません。

ココナツ油に豊富な中鎖脂肪酸を構成する成分に「ラウリン酸」があります。ラウリン酸は、口に入ると唾液の酵素(化学反応を助ける物質)により「モノラウリン」という物質に変化します。

モノラウリンの構造は、細菌やウイルスなどの微生物の脂質外股を構成する成分と似ており、これら微生物にくっついて脂質外膜を破裂させ、無害にする働きがあるのです。このラウリン酸を含む稀有な食品であることから、ココナツ油はまさに天然の抗生物質という専門家もいます。

なお、ラウリン酸は母乳の中にも含まれていて、生まれたばかりの赤ちゃんを細菌やウイルスの感染から守る手助けをしています。

エイズウイルスへの有効性も報告された

ところで、ココナツ油はどのような細菌やウイルスに有効であるとされているのでしょうか。代表的なものをあげていきましょう。

細菌でいえば、食中毒の原因になる黄色ブドウ球菌、胃炎や胃潰瘍の原因になるピロリ菌、ニキビの原因になるアクネ菌などに有効性があるとされます。

ウイルスでいえば、水ぼうそうの原因になるヘルペスウイルス、肝炎ウイルス属、インフルエンザウイルスなどに効果を示す、といわれています。加えて、近年、エイズの原因となるヒト免疫不全ウイルス(HIVウイルス) にもモノラウリンに有効性があると報告されました。

これら細菌やウイルスの中で、今話題になっているのが、ヘルペスウイルスです。ヘルペスウイルスは、子供のころに感染しやすいウイルスといわれます。

ヘルペスウイルスは、その作用は弱いものの、一度体内に入ると退治されることなく存在していて、免疫力が衰えてくる50歳以上になって、ヘルペスウイルスが活動しだすそうです。そうして、帯のように水ぶくれ(水疱)の集まりができて強い痛みを伴う帯状疱疹や、突然激しい痛みに襲われる群発頭痛などが起こると指摘されるようになったわけです。

ココナツ油をとるだけで、以上の細菌やウイルスが確実に撃退できるわけではありませんが、細菌やウイルスが原因で起こる病気を退ける助けになることは間違いないでしょう。

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