「耳の下さすり」で内耳点を刺激するとめまいや耳鳴り、物忘れや認知症予防に役立つ

足元もしっかりし転びにくくなる

耳の下さすりは、神戸東洋医療学院学科長の河村廣定先生が提唱している、「反応点治療」の核となるものです。反応点治療では、反応点と呼ぶ皮膚のポイントへの刺激によって、自律神経のコントロールを行い、さまざまな症状を改善に導きます。

ここでは、反応点治療で最も重要だと考えられる耳の下にある内耳点を取り上げてみましょう。

河村先生の20年以上にわたる研究の結果、数多くある反応点のうち、この内耳点が、自律神経の働きを整える上で、非常に重要な役割を果たしていることがわかってきました。しかも、内耳点をさするだけで、改善する症状というものが、非常にたくさんあるのです。

例えば、めまいや耳鳴りといった症状です。これらの不調があると、内耳に異常が生じ、それが耳の下の皮膚表面に反応点として現れます。

人さし指と中指、薬指の3本の指の腹で軽く耳の下を触ったとき、普通、健康であれば、皮膚表面が自然に押し返すような弾力があります。

ところが、内耳に問題があると、耳の下は弾力がなく、フニャフニャし、軽く触れると、不快な感じを覚えることが多いのです。

耳の下にこうした反応があった場合、その部分の皮膚を、さすってください。この耳の下さすりの目安は、およそ1回につき、2分ぐらいです。この刺激は、1日に何回行っても構いません。

足元もしっかりし転びにくくなる

こうして耳の下をさすると、この皮膚に小さな変化をもたらしている神経回路を逆にたどって、内耳の自律神経を刺激することができます。

すると、体の不調を改善しようとする機能が高まります。そのため、内耳点を継続して刺激することで、悩んでいた症状がしだいに改善していくのです。

具体的には、内耳自体の不調から生じるめまいや耳鳴りはもちろんのこと、自律神経の調整効果によって、イライラや不眠、のぼせ、高血圧などもよくなるでしょう。

また、内耳には、平衡感覚をつかさどる三半規管といった重要な器官が存在します。ここに異常が生じると、ふらついたり、転びやすくなったりするだけではなく、運動機能全般の低下が起こります。これを放置すれば、ひいては認知症にもつながってくるのです。

ですから、耳の下さすりによる内耳点への刺激は、物忘れや認知症予防に役立つと考えられます。河村先生は実際に、反応点治療を学んだ弟子に頼んで、介護の現場で、耳の下さすりをしてもらう臨床研究を始めています。

耳の下をさすると、ふらつきがちだったお年寄りの歩き方がしっかりしてくるといった効果が、早速、報告されています。

明らかに得点が向上した

また、以前河村先生の生徒20人に協力してもらい、ある実験をしました。平衡感覚に負担がかかるように、床に置いたボールをつかんで、体を起こすと同時に投げてもらいました。

耳の下さすりをする前と、後に行ったところ、耳の下さすりをした後のほうが、明らかに得点が向上したのです。

さらに、耳の下さすりは、集中カや意欲、記憶力が高まります。ですから、河村先生は学生にテスト前に必ず内耳点を刺激するように、アドバイスしています。

また、内耳点と同様に、ほかの不調も皮膚に反応点として現れています。合わせて、特定部位の反応点を刺激することによって、さらに多くの病気や症状に対して、いい影響を及ぼすことができるでしょう。

→「耳の下さすり」で自律神経をコントロールして、さまざまな症状が改善できる

→「耳の下さすり」のやり方とほかの反応点のさすり方

→常時鳴り続けていた耳鳴りが「耳の下さすり」で小さくなった

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