首のスジを押すだけで首や肩の頑固なコリを解消できる

拮抗筋を刺激することでコリを解消できる

首や肩の頑固なコリを解消するために、何かよい方法はないかと、東京青山・まだらめクリニック院長の班目健夫先生は長年研究を続lナてきました。そして、ようやく方法が見つかりました。その鍵が拮抗筋(きっこうきん)です。こっている筋肉ではなく、その拮抗筋を刺激することで、コリを解消できるという考え方になります。

ある動作をするとき、中心となる筋肉を主動筋といい、反対の働きをするのを拮抗筋と呼びます。主動筋が収縮し、拮抗筋が弛緩することで、関節をスムーズに曲げられるわけです。

首の後ろに重なる筋肉群の拮抗筋は、胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)と椎前筋群(ついぜんきんぐん)です。胸鎖乳突筋は、耳の下から胸骨と鎖骨まで、首を斜めに通る筋肉です。

顔を横に向けたとき、首に浮き出るスジが胸鎖乳突筋になります。そして、胸鎖乳突筋と首の骨の頸椎の間にある深層筋が、椎前筋群です。首の後ろ側の筋肉がこっている人は、胸鎖乳突筋や椎前筋群を刺激すると強い痛みがあります。

首を通る迷走神経を刺激できる

そこで、痛みをこらえ、胸鎖乳突筋と椎前筋群を1~2分刺激することで、主動筋である首の後ろの筋肉が劇的に緩み、不思議なほど、首や周囲のコリが解消するのです。

このことを発見した班目先生は、患者さんの胸鎖乳突筋などをほぐす施術を治療に取り入れることにしました。すると、驚くほど治療効果が上がりました。

ちなみに、当初班目先生は、この方法は、首や首周辺のコリがもたらす病気や症状だけに効くものと思っていました。しかし、不思議なことに、体のさまざまな部分の病気や症状にも効くことがわかってきたのです。

なぜそんなに効くのかというと、首を通る迷走神経を刺激できるからです。迷走神経は、脳の延髄から出て、首から胸を通り、おなかにまで達している長い神経です。これほど広い範囲をカバーしているということは、ほとんどすべての内臓を支配している神経といえます。

実は、私たちの内臓や血管をコントロールしている自律神経のうち、副交感神経はこの迷走神経が大部分を占めます。そのため、迷走神経を刺激すると副交感神経が優位になるのです。

つまり、胸鎖乳突筋や堆前筋群を刺激すれば、副交感神経を優位にでき、さまざまなよい影響をもたらすわけです。

首を温めてから行うと効果が高まる!

首のスジ押しは、想像以上の健康効果を秘めていました。そのやり方をお教えしましょう。

①正面を向いた姿勢から、肩は動かさずに、できるだけ右を向きます。こうすると、左耳の下から鎖骨の内側まで続く胸鎖乳突筋が、太いスジになって浮かび上がります。

②右手の親指を立てて、浮かび上がった首のスジと鎖骨が接するところに当てます。

③首のスジの後ろ側の縁から、親指の先を筋肉の下に潜り込ませるように押し込み、そこに指を留め置いたまま、指の腹全体で円を描くようにします。徐々に上へ移動させ、耳の後ろまでをマッサージしましょう。

④反対側も同様に行います。

⑤最後に、顔を向けにくかった側に向け、もう一度行います。

刺激する時間は、合計で1~2分間です。コリがひどいときは、強い痛みを感じるかもしれませんが、このコリが改善すれば、痛みは軽減してきます。

ただし、冷えがあると、筋肉のコリがなかなか解消できません。そこで、使い捨てカイロやドライヤーの温風、蒸しタオルなどで、首をよく温めてから、マッサージを行ってください。

首のコリが解消すると、肩こりや頭痛はもちろん、疲労感や腰痛、耳鳴り、不眠、不定愁訴、高血圧などの生活習慣病、うつ病、そしてガンや慢性疲労症候群、線維筋痛症といった難病まで、症状が改善に向かいます。

→筋肉のコリが多くの病気や症状を招く原因の一つとなる

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