すでに腰やひざに痛みや症状を抱えて悩んでいる人におすすめ「ふくらはぎ押し」

腰痛の原因はふくらはぎのかたさにあることがほとんど

私たちが腰を痛めたとき、患部の腰ではなく、ふくらはぎを押すことで、腰痛が改善する場合が少なくありません。

というのも、急な腰の痛みや慢性的な腰痛、堆間板ヘルニアなど、腰に関係する多くの問題の原因は、ふくらはぎのかたさにあることがほとんどだからです。

私たちは歩くとき、足首やアキレス腱、ふくらはぎをバネとして使っています。バネというよりも、車のタイヤとボディをつなぐサスペンションというとわかりやすいでしょう。このサスペンションのやわらかさで、事の性能、特に乗り心地が大きく違ってきます。

乗用車の乗り心地がよいのは、やわらかいサスペンションが取りつけられているからです。それに対して、商用車にはかたいサスペンションがついています。

これは荷物を多く積んで悪路を走るためのものですが、乗り心地はゴツゴツしています。長距離を走ると腰が疲れ、ときには腰に痛みを感じます。これはサスペンションがかたいため、地面からの衝撃が体に伝わりやすいからです。

腰痛、ひざ痛の人はふくらはぎがカチカチ

人間も同様で、足にあるバネがかたくなると、それまでスムーズに動いていた足首が動かなくなり、ドスンドスンと歩くようになります。1年、2年ならそんな歩き方をしていても、それほど影響はないでしょう。

しかし、何十年とドスンドスンを毎日くり返すうちに、地面からの衝撃が腰やひざに負担をかけ続け、腰のコリや腰痛、ひざ痛などを引き起こすのです。

実際、宮城歯科クリニック院長の宮城正照先生が、治療の際に患者さんの気持ちを和らげるために話をしていると、腰痛やひざ痛で悩んでいる人が多くいます。そんな人のふくらはぎをさわると、ほぼ例外なくカチンコチンにかたくなっているのです。

宮城先生がそんな患者さんに勧めているのが、ふくらはぎ押しです。宮城先生がしてあげることもありますし、自分でできる方法を教えたりもしています。

20~30秒間押すだけ

それでは、自分でできるふくらはぎ押しの方法を、ご紹介しましょう。

①いすに腰かけ、左足のふくらはぎを、右足のひざの上に置く。ちょうど、左足のアキレス腱とふくらはぎの境目が、右ひざに当たるようにする。

②左足のすねに両手を置き、20~30秒間、ふくらはぎをひざに押しつける。

③左足をずらし、ふくらはぎの真ん中、ふくらはぎの上部と、ひざが当たる場所を替えて、同様に行う。

④足を替えて、右足のふくらはぎを、左足のひざの上に置いて、同様に行う。

ふくらはぎ押しは、1日4~5回を目安に行います。いつ行ってもかまいません。必ず、両足を行ってください。

ポイントは、押したり緩めたりするのではなく、20~30秒間押すことです。ふくらはぎを、上下、左右に動かす必要もありません。

奥深くの筋肉も新しい筋肉と入れ替わる

私たちの筋肉は、ふだん動かすことで、新陳代謝が促されます。つまり、古い筋肉細胞と新しい筋肉細胞が入れ替わっているのです。

マッサージも、この筋肉の入れ替わりは促せます。しかし、普通のマッサージでは、浅い部分の筋肉しか動かせません。そうすると、奥深くの筋肉が新しい筋肉に入れ替わらないので、古いまま、かたくなってしまうのです。

今回紹介した方法は、奥深くの筋肉まで刺激が伝わります。その結果、奥深くの筋肉も、新しい筋肉と入れ替わることができるのです。

ふくらはぎ押しをする際、ふくらはぎをひざに当てただけで飛び上がるほどの痛みを感じる人がいます。それは、筋肉がかたい証拠です。

あまり強く押しっけるのは危険ですが、時間をかけ、気長に行うことで、同じ強さで押しても痛みが小さくなっていきます。かたかったふくらはぎが、やわらかくなって、痛みも小さくなってくるはずです。

これは、筋肉の入れ替わりができた証拠です。ふくらはぎのどの部分を押しても、痛くないようになるまで、やわらかくしましょう。

ふくらはぎがやわらかくなると、足のバネが元に戻って使えるようになり、衝撃を吸収してくれます。腰やひざに、直接、衝撃が伝わらなくなりますから、負担もへるのです。そのため、腰痛やひざ痛の症状の改善につながります。

すでに腰やひざに痛みや症状を抱えて悩んでいる人は、早速、ふくらはぎ押しを実行してください。ふくらはぎのかたさをチェックし、予防のためにも日ごろからふくらはぎをやわらかくしておきましょう。

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