太極拳の準備体操「スワイショウ」で免疫力がアップしさまざまな健康効果が

体を動かすことで健康を保つ

日本健康太極拳協会理事長の楊進先生が指導している太極拳の教室では、必ず準備運動として行う運動があります。それが、「スワイショウ」と呼ばれる腕振りの運動です。

スワイショウとは、手(腕)を放り出すように振る運動を指すのです。

そもそも太極拳とは、中国に伝わる拳法で、近年は、健康法としても広く行われています。皆さんも、朝の公園で、多くの中国人が太極拳をしている光景を、テレビなどで目にしたことがあるでしょう。

中国では古来より、体を動かすことで健康を保つ、という考え方はありました。

腕をポーンと放り出す

体操による最初の健康法は、後漢末期(2世紀)、華陀によって考えられました。華陀は、世界で最初の外科手術をしたとされる伝説の名医で、熊、虎、鹿、猿、鳥、五つの動物の動きをまねた「五禽戯」という体操も考案しました。

東洋医学では、体操によって、一種の生命エネルギーとされる気の流れがよくなり、自然治癒力が高まって健康を保てると考えます。この思想は、華陀以来、2000年近くにわたって受け継がれてきました。太極拳による健康法も、そうした伝統の延長にあります。

その中でも、今回ご紹介するスワイショウは、太極拳の準備体操として知られていますが、実は、スワイショウだけを独立して行ってもよいほど、非常に健康によい運動なのです。

腕をポーンと放り出すように振るだけですから、難しい複雑な動きがありません。誰もが気軽に始められる健康体操ではないでしょうか。

3分後には血流量が増加する

スワイショウには、いくつかやり方のパターンがありますが、ここでは、「左右に腕を回す回転のスワイショウ」を紹介します。

スワイショウの効果は、大きく、次の三つが挙げられます。

第一が、血流の改善効果。第二が、内臓のマッサージ効果。そして第三が、骨格の矯正効果です。

かつて、テレビの取材で、スワイショウを行う前と後の、体の状態を赤外線カメラで撮影し、血流量の変化を調べたことがありました。

スワイショウを始めて3分後には、血流量の増加を示す赤い画像が全身に広がったことを確認しました。

パーキンソン病が改善した

スワイショウは、ウエストをひねり、それに釣られるように腕を回す動作です。普段の私たちの生活では、こうした動きはなかなかありません。この、腰から上をひねる運動によって、内臓がマッサージされる効果が得られるのです。

マッサージによって内臓が活性化されると、免疫力(病気に対する抵抗力)もアップするでしょう。スワイショウを行うことで、背骨や骨盤のゆがみが正されるメリットもあります。

スワイショウは、1日1回、3分を目安として行ってください。続けることで、さまざまな効果が表れてくるでしょう。

実際に、楊進先生の教室に通わっている生徒さんには、病気や痛み、症状の改善、肥満の解消、プロポーションの向上など、さまざまな効果があった人が多数います。

パーキンソン病などの難病が改善した人、5~10kg、なかには20kgものダイエットに成功した人もいます。

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