多くの人を悩ませる冷え、むくみの解消には「足の甲の包帯巻き」が効果的

2~3日で症状が改善する人がほとんど

脚の冷えや、むくみ、だるさで悩むかたは多いと思います。そして、皆さん、足湯をしたり、靴下をはいて寝たり、マッサージをしたり、さまざまな対策に取り組んでいることでしょう。

しかし、「どんな対策を講じても、いっこうに症状が改善しない」という人に、ぜひ試してほしい方法があります。それは「足の甲の包帯巻き」です。

京都市・サトウ血管外科クリニック院長の佐藤達朋先生は、脚の冷えやむくみで来院された患者さんのうち、内臓疾患がないかたには、まず、この方法を指導します。薬も治療も特別・な医療器具も使わず、2~3日で症状が改善する人がほとんどです。

まずは、佐藤先生が足の甲の包帯巻きを考案するに至った経緯をお話ししましょう。

なんらかの理由で動脈血が静脈に流れ込んでいる

2008年に血管外科のクリニックを開院して以来、佐藤先生は下肢静脈瘤や脚のむくみ、だるさで悩む人の治療に当たっています。その臨床経験から、これまでの医学の常識を覆す、ある事実がわかってきました。

通常、心臓から送り出された血液は、動脈を通って全身に運ばれ、非常に細かく枝分れして網目状になった毛細血管で、酸素と栄養素を細胞に供給します。毛細血管は、再び集合して静脈となります。つまり、動脈と静脈の間には、毛細血管が存在するのです。

ところが、足先の動脈が毛細血管を経由せず、足の甲のアーチ状になった静脈と、直接つながっているケースがあることがわかりました。動脈の血液が直接、静脈に流れ込むことがあるのです。

佐藤先生が冷えやむくみのある患者さんの血管を調べたところ、足の甲の静脈が拍動していたり、酸素濃度の高い血液が流れていたりしていました。これらは、動脈の特徴であり、静脈ではありえません。なんらかの理由で、動脈と静脈がつながり、動脈血が静脈に流れ込んでいるということです。

実は、足先の動脈と静脈の間には、「動静脈瘻(どうじょうみゃくろう)」という血管があります。佐藤先生はこれを「抜け道血管」と呼んでいます。

多くの人を悩ませる冷えやむくみの原因が足の甲にあった

解剖学の教科書にも掲載されている実在の血管ですが、通常、閉じています。ですから、これまでの医学では、「動脈から静脈に、直接血液が流れることはない」と考えられてきました。

しかし、前述のように、冷えやむくみを訴える患者さんの多くは、抜け道血管が開いていると考えられるのです。

本来なら、指先の毛細血管まで流れていくはずの動脈血が、抜け道血管を通って静脈に流れ込んでしまうと、当然、足先は血流不足になって冷えます。

また、足の甲の静脈では、動脈血が勢いよく流れ込んで、圧力が高まるため、静脈内の血しょう(血液中の液体成分)が血管の外に染み出します。これがリンパ液となり、むくみの原因になります。

動脈の血液が一気に流れ込んで血流がふえると、静脈が拡大し、静脈瘤という血管のコブを作りやすくなります。

多くの人を悩ませる冷え、むくみ、だるさ、静脈瘤の原因が、実は足の甲にあったのです。

→脚の冷えやむくみを、未然に防ぐことができる「足の甲の包帯巻き」のやり方

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