脚の冷えやむくみを、未然に防ぐことができる「足の甲の包帯巻き」のやり方

入浴時以外ずっと巻いていてOK

多くの人を悩ませる冷え、むくみ、だるさ、静脈瘤の原因が、実は足の甲にあったのです。

そして、京都市・サトウ血管外科クリニック院長の佐藤達朋先生は、「冷えやむくみを解消するには、足の甲にある抜け道血管を閉じることが重要」という結論に達しました。

そこで佐藤先生が考案したのが、足の甲の包帯巻きです。

やり方は簡単です。足の小指のつけ根のラインに包帯の端を合わせ、約7cmの幅で、ややきつめに3~4重に巻くだけ」です。

包帯は、巻きつけただけでくっつく自着性の弾性包帯が扱いやすいでしょう。ドラッグストアなどで購入できます。もちろん、普通の包帯をテープで留めて使ったり、サポーターやテーピング用のテープで代用したりしてもかまいません。

巻いたあと歩いてみて、足や指先に痛みが出る場合は締めすぎです。少し緩く巻き直してください。

基本的には、入浴時以外は1日じゅう巻いていてOKです。

足にケガをしていたり、皮膚に穴が開くほどむくみが進行していたりする人は、包帯巻きをしないでください。

包帯を巻いた状態で歩いたりすればなお効果的

包帯でアーチ状静脈を圧迫すると、抜け道血管が閉じて、動脈の血液が指先の毛細血管へと流れます。

すると、青白かったり、うっ血して黒ずんだりしていた指先が、みるみる赤みを帯びていきます。

包帯を巻いた状態で歩いたり、いすに腰かけて足首や足の指を動かしたりすると、なお効果的です。

指先の血流がよくなれば、冷えが解消します。また、静脈内の圧力が正常化するので、脚全体のむくみやだるさが改善します。患者さんのなかには、全身のむくみが取れた結果、体重がへった人もいます。

飛行機の客室乗務員をしている患者さんは、夜寝るときだけ足の甲に包帯を巻いているそうです。それでも、翌朝には脚のむくみと疲れが取れて、仕事が楽になったといっています。

ただし、就寝中は足の甲が動かないため、包帯を巻くときはやや緩めにしてください。

正座の習慣をつけるとむくみが取れる

最後に、脚を冷やさない、むくませない生活習慣を、ご紹介しましょう。

靴は、足の甲を覆って適度に締めつけることのできる、ひも靴がお勧めです。

また、意外かもしれませんが、いすと正座では、正座のほうがむくみません。いすに腰かけると、脚のつけ根の静脈だけを圧迫するため、下肢から送られてきた血液が心臓に戻りにくくなります。それで、脚がむくむのです。

正座の場合は、「第2の心臓」のふくらはぎが圧迫されるので、脚にたまった静脈血が、心臓に戻りやすくなります。実際、正座してみるとわかりますが、いすに座るよりも、脚のつけ根が圧迫されません。1日数分でいいので、正座の習慣をつけるといいでしょう。

「冷えのぼせ」にも改善が期待

抜け道血管が開きやすい場面も、徐々に解明されつつあります。8000件以上の症例を見てきた佐藤先生の経験から、わかったことをお伝えします。

まず、気圧が下がると、抜け道血管は開きやすくなります。飛行機に乗ったときや、梅雨どき、台風の時期に脚がむくむのは、このためです。

高血圧の薬や喫煙も、抜け道血管を開く原因になります。

そのほか、女性では生理前や更年期は、抜け道血管が開きやすいようです。いわゆる「冷えのぼせ」も、足の甲の包帯巻きで改善が期待できます。

かばんに包帯を一つ入れておき、抜け道血管が開きそうな状況になったら、巻くようにするといいでしょう。脚の冷えやむくみを、未然に防ぐことができます。静脈瘤の予防にもなるので、ぜひ習慣にしてください。

→多くの人を悩ませる冷え、むくみの解消には「足の甲の包帯巻き」が効果的

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