なぜ酢タマネギを食べると免疫力が強化されるのか

ほとんどの人は免疫力がアップしている

長野県佐久市の水嶋クリニックでは、多くの患者さんが、健康のために自発的に酢タマネギを食べています。院長の水嶋丈雄先生は、希望者には血液検査を行い、免疫カ(病気に対する抵抗力)を調べることがあります。するとほとんどの人は、酢タマネギを食べることで免疫力がアップしています。

それが顕著にわかるのは、Th1細胞とTh2細胞という免疫細胞です。これらは、ともにヘルパーT細胞と呼ばれるリンパ球です。

Th1細胞は、キラーT細胞やNK細胞を活性化して、ガン細胞やウイルスなどを攻撃・殺傷する働きがあります。

Th2細胞は、B細胞にIgE抗体を作らせ、外からの異物を攻撃する働きがあります。

この二つの細胞は、一方の働きが強くなると他方が抑制される関係で、シーソーのように働きながら免疫を調節しています。

免疫のバランスがよくなると、感染症やガンにかかりにくくなる

したがって、両者のバランスが取れていればいいのですが、Th1細胞が低くなると、ガンや感染症にかかりやすくなり、Th2細胞が高くなると、アレルギー疾患を起こしやすくなります。

先日、酢タマネギを常食されているAさん(68歳・女性)の免疫力を測定したところ、Th1細胞が22から24に上がり、Th2細胞は3・2から3・1に下がっていました。

通常、Th1細胞が20以上あり、かつTh1細胞とTh2細胞の比が8対1くらいなら、免疫は良好と言えます。

Aさんは、Th1細胞が上がってTh2細胞がわずかに下がり、免疫のバランスがよくなりました。酢タマネギの常食によって、免疫力がアップしたと言えるでしょう。

このように、Th1細胞が上がって免疫のバランスもよくなると、感染症やガンにかかりにくくなります。

自律神経が整い体温も上がる

なぜ酢タマネギを食べると、免疫力が強化されるのでしょうか。その主な理由は二つ考えられます。一つは、自律神経のバランスが整うことです。自律神経とは、内臓機能やホルモンの分泌など、人間の生命活動を支配し
ている神経で、交感神経と副交感神経で成り立っています。

この二つの神経が、高いレベルでバランスよく働いていれば、病原菌やウイルスへの抵抗力が強まり、病気にかかりにくくなります。

タマネギにはミネラルやビタミンが豊富で、抗酸化作用(酸化を防止する作用)の強い、ケルセチンというポリフェノールも含まれています。これらの成分によって自律神経が活性化され、かつバランスも整います。

体温を上昇させて血流をよくする

また、タマネギに含まれる硫化アリルという刺激成分には、体温を上昇させる作用があります。体温が上がると血流がよくなり、血液中の白血球が働きやすくなって、免疫力も上がります。

こうした作用を持つタマネギを酢と合わせることで、タマネギの有効成分が吸収されやすくなります。

また酢には、タマネギの刺激臭を消して、食べやすくするメリットもあります。さらに、酢の持つ 「体を冷やす作用」も、タマネギによって相殺されます。

年齢を重ねると、免疫力がだんだん低下して、カゼやインフルエンザにかかりやすくなります。ガンが発見されることもあるでしょう。

しかし、日ごろから酢タマネギを食べていれば、急激な免疫力の低下を防ぎ、そうした病気を予防してくれます。

糖尿病や老化防止にも抜群の効果

免疫力の強化以外にも、酢タマネギには、次のような作用が認められています。

まず、糖尿病への効果です。血糖値をコントロールするインスリンは膵臓で分泌されますが、膵臓が活性酸素の障害を受けると、インスリンの分泌も低下してしまいます。

しかし、タマネギに含まれるイオウ化合物やポリフェノールには強力な抗酸化作用があり、膵臓を活性酸素の書から守ってくれます。

また、酢には、食事で取った糖の吸収をゆるやかにし、血糖値の急激な上昇を抑える働きがあります。

さらに酢タマネギは、老化防止にも役立ちます。

私たちの体内には「長寿遺伝子」と呼ばれるサーチュイン遺伝子があります。このスイッチがオンになると、体の老化要因が抑えられるといわれています。

タマネギに含まれるケルセチンには、そのスイッチを押す働きがあるのです。

ほかにも、高血圧、肥満、動脈硬化などの予防、コレステロール値や中性脂肪値の低下など、酢タマネギには多様な作用があります。

酢タマネギは、薄切りにしたタマネギを酢に漬けて作ります。毎日50~100g程度、食事のときに食べるといいでしょう。

漬け酢にもタマネギの成分が溶け込んでいますから、残さず利用してください。

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