認知症やうつの予防のために、サラダ油の摂取をやめて、質のよい油の適量の摂取を心掛ける

油を変えれば物忘れやうつなどを予防できる

症状が深刻化する前に、リノール酸の多いサラダ油の摂取をやめて、脳にいい良質な油の適量な摂取を習慣化すれば、シナプス膜は2~3カ月で若返り、神経細胞のネットワークを回復できます。つまり、油を変えれば、物忘れやうつなどを予防・改善できるのです。

次に症例を紹介しましょう。

まず、Aさんは、50歳代前半で、看護専門学校の講師をしている男性です。

Aさんは1年ほど前から、授業がうまくできないと感じるようになりました。生徒の名前は覚えていられるのに、上司との約束を覚えていられません。

二つの仕事を同時にこなすことができなくなり、仕事に大きな支障を来すようになり、脳科学専門医で医学博士の山嶋哲盛先生の外来を訪れました。

MRI(磁気共鳴画像法)の画像診断から、山嶋先生は、Aさんはアルツハイマー病の超早期であると診断しました。

Aさんは、油物が大好物とのことでした。毎日のように、サラダ油で料理した天ぶらやフライ、コロッケ、野菜炒め、焼きそばなどを食べていたのです。

サラダ油の過剰摂取によって、脳の動脈硬化が進んで、外部情報を脳内へと取り込む脳の部位に、機能低下が起こっていることがわかりました。

そこで、山嶋先生は、Aさんにはアルツハイマー病の治療とともに、サラダ油やファストフードをすぐにやめるように指導しました。発症後半年という超早期に診断がついたため、早期治療にとりかかることができました。

その結果、Aさんは、半年程度で普通に仕事をこなせるまでになり、仕事に復帰することができたのです。

顔つきは精惇さを取り戻し、出社意欲が出てきた

次に、Bさんは、うつになった46歳のサラリーマンです。

仕事人間で過剰な量の仕事をこなしていたBさんは、得意先とトラブルを起こしたことがきっかけでうつになりました。極度に食欲が低下し、不眠にも悩んでいました。

心理テストの結果、記憶力、集中力がかなり低下していて、うつ状態であることを示していました。そこで、毎日摂取している油を確認すると、すべてスーパーマーケットで買い求めたサラダ油であることがわかりました。

Bさんの奥さんの話では、以前のBさんは、料理が好きで、特に炒め物を作るのが得意だったそうです。

山嶋先生は、Bさんには休職を勧め、服用していた睡眠薬の代わりに、DHA(オメガ3系のドコサヘキサエン酸)などが主成分のサプリメントを勧め、治療を行いました。

それに加えて、奥さんには、台所にあるサラダ油をすべて捨てて、エゴマ抽とオリーブ油に変えるように伝えました。

さらに、2人とも当分の間はファストフードを食べないようにと指導し、さらに、できれば毎日、新鮮な魚を食べることも勧めたのです。

すると、2~3週間後には、Bさんの顔つきは精惇さを取り戻し、出社意欲が出てきました。そして、2カ月後には、職場に復帰して、もとのペースで仕事ができるようになったのです。

このように抗うつ剤を使わずに、適正な油の摂取を指導するだけで、うつが治ることも少なくありません。

日本ではアルツハイマー病が増えつつある

現在、80歳以上で、アルツハイマー病になっている人の割合は、日本では10人に1人、アメリカでは、10人中5人となっています。

食生活の欧米化が進み、私たちはなんの疑いもなしに、質の悪い抽を、毎日大量に摂取し続けています。

その結果、日本ではアルツハイマー病が増えつつあり、近い将来、アルツハイマー病の発症率が、アメリカと同程度になることも懸念されます。

また、日本では、年に3万人もの自殺者が出ていますが、この事実も、サラダ油を過剰に摂取する現在の食生活と決して無関係ではないでしょう。

今や、誰もが認知症やうつになるリスクを抱えていますが、その予防のために、なすべきことは、はっきりしています。

最も有力な手段の一つは、サラダ油の摂取をやめて、質のよい油の適量の摂取を心掛けることにほかなりません。

→リノール酸が多く含まれているサラダ油をとりすぎると物忘れや認知症の危険性が

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