カイロを活用して患部を温めたら腰痛やひざ痛が改善した!

炎症は、ダメージを治すために必要なもの

なぜ、温めることで痛みが解消し、症状の改善につながるのでしょうか。

私たちの体は、なんらかの形でダメージを受けると、それを修復しようとする機能が作動します。具体的にいうと、血流を促進する「プロスタグランジン」というホルモンの一種が増加するのです。

プロスタグランジンが増加すると、血液循環がよくなると同時に、「炎症」という現象も起こります。炎症は、腫れや痛み、熱感などを伴うため、一般には悪いものと思われがちです。皆さんも「一刻も早く、炎症をおさえなければ」という不安に駆られるでしょう。

しかし実際には、炎症とは、ダメージを治すために必要なものなのです。

痛みが起こってから治まるまでの過程を、道路工事にたとえて説明しましょう。

○道路にでこぼこができた=ケガやストレスなどで、体がダメージを受けた

○道路修復のための工事を発注=ダメージを修復するために、プロスタグランジンが増加

○工事開始=プロスタグランジンの作用で血流量がふえて、炎症(腫れや痛み)が起こる

○でこぼこが直り、工事終了=ダメージの修復が完了し、血流も元に戻って、腫れや痛みが治まる

歩けないほど悪化した股関節痛が改善

つまり、腫れや痛みは、工事中(血液循環がよくなっている状態)であることの証拠なのです。それなのに、炎症をおさえる薬を飲んだり、湿布を貼ったりしたら、工事がなかなか進まなくなります。つまり、治りが遅くなるということです。

逆にいえば、カイロで温めることによって、血液循環の促進を後押しできます。ダメージの修復を早く、確実にすることにつながるのです。

使い捨てカイロは、貼るタイプのものが便利です。衣服の上から貼るものと、肌に直接粘るものがあるので、お好みで選んで、痛みのある場所に粘ってください。頭痛には、首の後ろに貼るのがお勧めです。

くれぐれも、低温ヤケドに注意してください。

脊柱管狭窄症の患者さんが、骨盤の辺りに使い捨てカイロを貼るようにしたところ、腰や下肢の痛みとしびれが大軽快したという例があります。歩けないほど悪化した股関節痛が、使い捨てカイロの活用で改善し、手術を回避できた患者さんもいました。

総合的に体を正常な状態へ導く

また、下腹部にカイロを貼って便秘が解消したかた、ひざと足の真にカイロを貼って10年来のひざ痛が消えたかたなど、枚挙にいとまがありません。

私たちの体は、体内環境を一定に保つ調整機能(ホメオスタシス)が備わっています。ホメオスタシスは、大きく三つの働きに分けられます。内臓や血管などを調整する「自律神経系」、ホルモンの分泌をつかさどる「内分泌系」、そして、ウイルスや細菌、ガン細胞などを排除して体を守る「免疫系」です。

坂井先生が勧める「体を温める方法」は、免疫系だけでなく、自律神経系や内分泌系にも働きかけ、総合的に体を正常な状態へ導きます。

患部を温めるだけでなく、生活習慣を改めることも大事です。元東京大学講師の西原克成先生の提唱される、40度以下のものを口にしない「温飲食」や、冷たい空気を口に入れない「鼻呼吸」、重力から体を解放する「骨休め(横になる)」なども、ぜひ心がけてください。

→痛みの解消には、温めることこそが特効薬

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