肥満を防ぐ食生活が、がんの予防につながる

日本人の一般的な食生活では、がんの危険性を上げたり下げたりする食品はない

WHO(世界保健機構)による、生活習慣によって影響するがんの種類とリスクが問題にされていますです。また、世界がん研究基金と米国がん研究所による報告書を見ると、食事についてがんとの関連が「確実」とされたものは意外に少ないことに気づきます。

強いていえば、大腸がんに関しては、豚や牛の赤身肉をたくさん食べると大腸がんの危険性を上げることが「確実」とされています。しかし、これは欧米でのデータであって、日本ではこのようなはっきりしたデータは出ていません。

特殊なところでは、カビの一種のアフラトキシン、飲料水に含まれるヒ素もあげられていますが、日本ではほとんど問題になりません。

となると、日本人の一般的な食生活では、がんの危険性を確実に上げたり下げたりする食品はないということになります。

がん予防には、肥満を避ける生活習慣が重要

世界がん研究基金と米国がん研究所による報告書の中では、がん予防上、重視されているのは肥満です。肥満を介してがんになることが多数の研究からはっきりしてきたからです。

このため、がん予防には、「肥満を避ける生活習慣」が重要になってきます。例えば、大腸がんについては、肥満または糖尿病との関連が明らかになってきています。

血糖値を下げるインスリンや、インスリンに似た微量物質が、がんを成長させるのです。食事のとり過ぎや運動不足によって肥満になると、インスリンが多量に分泌され、がんを育ててしまうのです。

大腸がんのほか、閉経後の乳がん、食道がん、子宮体がんなども肥満との関係が深いものです。その意味では、肥満を防ぐ食生活が、結果としてこれらのがんの予防につながるということができるでしょう。

口から入るものという意味では、アルコール飲料も食生活の一部といえるでしょう。以前から、たばことともに口腔がん、喉頭がん、食道がんなど、胃よりも上に位置する部位のがんとの関係が指摘されていました。最近は、さらに大腸がんや乳がんなどの危険性を高めることがはっきりしでいます。

なお、たばことがんの関係は、もはやいうまでもない、論外ということで、改めて指摘されていません。

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