がんを防ぐ食事法:アルコール

日本の実情に合ったがん予防法

世界がん研究基金と米国がん研究所は、世界中の科学論文から、「確実」あるいは「ほぼ確実」と評価された要因に基づいて、がん予防のための食事指針を示しています。

しかしながら、この指針のもとになったデータの多くは、欧米人を対象にした研究から得ているため、それをそのまま、日本人のためのがん予防指針とすることには無理があります。

こうしたことから、国立がん研究センターでは、日本人の実情に合ったがん予防法を示しています。これは、先
の指針を踏まえながらも、日本人を対象に行われた疫学研究の成果を取り入れ、さらに日本人の食生活を考慮して作成された、日本人のためのがん予防法です。

アルコールは1日23gまで

食事に関連する項目について、簡単に説明しておきましょう。口に入るものという意味で、まずアルコールについて説明します。

日本人を対象とした疫学研究では、肝臓がん、大腸がん、食道がんは、アルコールによってリスクが高まることが「確実」と判定されています。

ことに大腸がんについては、日本人を対象とした複数の研究によって、1日当たりの飲酒量が増えると、大腸がんのリスクも上昇することがわかっています。一方で、節度ある飲酒では、心筋梗塞や脳梗塞のリスクを下げることも知られています。

こうしたことから、飲酒する場合は、1日当たりアルコール換算で約23gまでにとどめることが推奨されています。これは、日本酒で1合、ビール大びん1本、焼酎や泡盛なら1合の3分の2、ウイスキーやブランデーはダブル1杯、ワインはボトル3分の1本に相当します。

日常的に飲まない人や飲めない人に無理に飲酒をすすめないことも大切です。

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