女性の排尿トラブル解消法:手術と生活改善

手術

腹圧性尿失禁の場合、手術という選択肢もあります。

手術では、これまで尿道や膀胱をつり上げ正しい位置に戻す手術法が行われてきましたが、現在は特殊なメッシュ状のテープを用いて尿道を支える方法が主流となっています。

「TVT手術」、「TOT手術」という手術法で、TVT手術では下腹部と膣壁を切開してテープを入れ、TOT手術では内ももの付け根を切開し骨盤の骨の隙間(閉鎖孔)からテープを挿入します。どちらも開腹の必要はなく、短時間で行えるなど体への負担が少ないうえ、再発率も少ないなどのメリットがあります。

日本大学医学部附属板橋病院では、こうした新しい手術をこれまでに約500例実施。90%は完治、残りの10%も尿もれの程度が大きく改善されるという成績を上げています。

生活改善

排尿トラブルの原因となる骨盤底筋のゆるみは、加齢や出産が要因となりますが、生活習慣とも大きく関係します。骨盤底に負担をかける生活習慣になっていないか、チェックしてみましょう。

まず骨盤底筋のゆるむ要因として、肥満や慢性的な便秘などが挙げられます。特に肥満では体重や内臓脂肪の増加による負担が絶えず骨盤底にかかります。また、便秘で腸に便がたまっていると膀胱が圧迫されるだけでなく、排便時のいきみで過度に腹圧がかかり、骨盤底への負担が増します。

これらの解消法としては、食事内容を見直すとともに適度な運動を心がけること。運動は筋力を鍛えることにつながり、特に血流をよくするウオーキングは、骨盤の中の虚血(血液が十分流れない状態)を解消することで切迫性尿失禁に効果的な治療法といえます。

そのほか、重い荷物を長時間持ったり、腹部を圧迫する衣服・下着を装着したりするのも骨盤底に不要な力をかけますので、日ごろから気をつけるようにしましょう。

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