前立腺肥大症の治療:手術

標準的な治療法は内視鏡手術

薬物治療で症状の改善がみられなかったり、患者さんが手術を希望する場合、また尿閉を繰り返したり、膀胱結石や腎不全などがあったりするケースは、手術の適応となります。

手術には内視鏡手術、開腹摘除術、尿道ステント留置法、尿道バルーン拡張法、温熱療法などがあります。

標準的な治療法は内視鏡手術で、「TURP」(経尿道的前立腺切除術)、「TUEB」(経尿道的前立腺核出術)があります。いずれも開腹の必要がなく、体への負担の少ない手術です。

●TURP

尿道から内視鏡を挿入し、先についた電気メスにより肥大した部分(内腺)を削りとります。
前立腺が50~80gまではこの治療が可能です。ただ、出血が多く輸血の必要があったり、まれに重篤な合併症が起こることもあります。

●TUEB

TURPの欠点を補う方法として開発されました。前立腺をミカンに例えると、TURPは内側の実を中心からかんなをかけるように削りとるため大きい前立腺の場合、時間がかかり出血を伴いましたが、TUEBでは皮を残し実の部分のみをくりぬくので出血が少ない特徴があります。

くりぬいた前立腺は特殊な機器を用いて細かく切り刻み、尿道から吸引するので開腹する必要がありません。高齢者や前立腺が大きい場合にも対応できる手術として、注目されています。このほか、レーザーを用いて同様に前立腺をくりぬいて尿道から摘出するHOLEP(ホルミウムレーザー前立腺核出術)という方法もあります。

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