前立腺肥大症とはまったく異なる病気「前立腺がん」

50歳を過ぎたら定期的な検査をおすすめ

近年、前立腺がんの有病者数は増加しており、2020年には男性のがんのトップになると推定されています。前立腺肥大症と同様に、食生活の欧米化や検査・受診機会の増加、中高年世代の人口増に伴う相対的な患者増などが原因として考えられます。

前立腺肥大症から前立腺がんに進行すると思われる方が少なくありませんが、両者は発症する部位も異なり、まったく別の病気です。

前立腺肥大症が尿道を取り巻く中心領域・移行領域(内腺)に多く発症するのに対し、前立腺がんの多くは辺縁領域(外腺)に発症します。そのため、尿道に近い前立腺肥大症は尿道を圧迫しやすく症状がすぐに現れますが、前立腺がんはそれより外側に発生するので症状がなかなか現れません。

また、前立腺肥大症は良性の腫瘍で生命に危険はありませんが、前立腺がんは放置すれば他の臓器に転移し命に関わります。そのため、早期に発見し治療を行うことが重要です。

前立腺がんを早期に発見する検査として、PSA検査があります。PSA(前立腺特異抗原)はたんばく質分解酵素の1つで、前立腺がんや前立腺炎、前立腺肥大症などがあると、血液中に遊離します。前立腺がんがあると、血液中のPSAが顕著に増えますので、がんの診断に有効です。

50歳を過ぎたら、定期的なPSA検査の受診をおすすめします。

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