話題の病気:耳管開放症

重症の場合は、仕事はおろか、日常生活もままならない

耳の鼓膜の奥には、鼻と耳をつなぐ「耳管」と呼ばれる細長い管があります。この管は、普段は閉じていますが、唾液を飲み込んだり、ものをかんだり、あくびをしたりすると開きます。

これは、鼓膜の内側(中耳)と外側(大気)とを同じ気圧に保つ大切な耳管の働きですが、なんらかの原因で閉じなくなると、耳はさまざまな変調をきたしてしまいます。これが「耳管開放症」です。

この病気はもともと女性に多い病気でしたが、ここ4~5年は男性患者が増え、総患者数は増加の一途をたどっています。

代表的な症状には、自声強調(自分の話す声が大きく聞こえる)、自分の呼吸音の聴取、耳閉感(耳の奥が詰まったような違和感)があります。そのほか、頻度は少ないですが、めまい・難聴などもみられます。歌を歌うと、自分の声の音程がずれて聞こえることもあるようです。

発症の契機としてよくあげられるのは、急激な体重低下です。若い女性が無理なダイエットをしたり、高齢者が病気をしたりして発症するケースがよくみられます。

ストレスの多い生活で睡眠不足や疲労が続いている人、低血圧で血液循環がよくない人も発症しやすい傾向があります。抑うつ状態に陥っている患者さんも少なくなく、うつ状態によって耳管開放症になるのか、耳管開放症になると、うつ状態になるのか、その因果関係はまだよくわかっでいません。

耳管開放症には、しゃべっているときや体を動かしているときは症状が強く出で、前かがみや横になった状態だと症状が和らぐ特徴があります。このため重症の場合は、仕事はおろか、日常生活もままならないといわれます。

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