耳管開放症の軽症では半数以上に効果がある薬物療法

それぞれの病状に見合った治療が

耳管開放症の程度は個人差がありますが、原則として重症、中等症、軽症の3ランクに分類され、それぞれの病状に見合った治療が行われます。

日常生活に支障をきたさない程度の軽症では、仕事の合間に水を飲む、休憩時は足を上げるなどして血液循環をよくするだけで完治する場合もあります。

手術を行わない保存的治療としては、薬物療法が第一選択となります。現在用いられている主な薬は、加味帰脾湯、アデノシン三リン酸ナトリウム、ミドドリン(昇圧薬)です。

杏林大学の耳鼻咽喉科では、加味帰牌湯を処方したところ、軽症の患者さんのうち半数以上が有効でした。この漢方薬には、血行を促進しストレスを軽減させる働きがあります。

また低血圧の患者さんには、ミドドリンが有効です。体重が急激に減少した患者さんには、アデノシン三リン酸ナトリウムが有効ですが、加味帰脾湯と併用するとより効果的であることが最近明らかになってきました。

ただし、体重の減少がみられないのに耳の症状が気になる患者さんの場合は、精神的な落ち込みが激しく、ストレスがかなり影響していると考えられます。この場合は、心療内科などで専門的な治療を行うことをおすすめします。

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