体内埋め込み型補助人工心臓が日本人の体格に合わせ小型・軽量化

私たちが生きているのは心臓が動いているおかげ

心臓は、心筋と呼ばれる筋肉でできた臓器です。1分間に70回程度、収縮と拡張を繰り返すことによって全身に血液を送るポンプの役割を果たしています。

収縮と拡張は、左胸に手を当てると拍動として感じることができます。1回の収縮で押し出される血液は50ml程度、1分間で約3・5リットルの血液が送り出されている計算になります。

心臓から全身に送り出される血液には、酸素や栄養素が含まれています。私たちが生きていられるのは、心臓が休まずポンプの機能を果たし、酸素や栄養素を全身の細胞に届けてくれるおかげです。

心臓は、右心房、右心室、左心房、左心室という四つの部屋に分けることができます。このうち、全身へ血液を送り出すポンプの働きを担っているのは左心室です。それだけに、左心室にはほかの部屋に比べて大きな負担がかかっています。

患者の生活の質が格段に向上した

補助人工心臓は、心臓機能を助ける医療機器です。このほど国内で初めて製造販売が承認された体内埋め込み型補助人工心臓は、左心室が果たしているポンプの機能を補助します。

『デュラハート』(テルモ)と『エバハート』(サンメディカル技術研究所)の2機種で、これまで承認された海外メーカーの機種に比べて、小型・軽量化されたのが特徴です。

従来からある体外式の補助人工心臓は医師による管理が必要で、ほとんど病院外での日常生活は望めませんでした。また、埋め込み型でも、海外メーカーの製品は大型で日本人の体型に合わず、周囲の臓器を圧迫するなどの問題点が指摘されていました。

その点、今回承認された2機種は、小型・軽量化されたことで、欧米人より体格の小さい日本人でも使いやすくなりました。

『デュラハート』は、体内に埋め込む人工心臓本体が540gです。コントローラーとバッテリーは合わせて2kgで、ショルダーバッグに入れて携帯します。こうした小型・軽量化された機種が登場したことにより、患者さんの生活の質が格段に向上することが期待されています。

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