健康な人と糖尿病の人との違い

ブドウ糖のながれに乱れが生じる

血糖値は、血液中のブドウ糖の濃度を示したいのです。1日の中で摂食のたびに変動しているため、食前・食後・随時(食事にかかわらない時間)の3つの血糖値から、ブドウ糖がどのように使われているのかをみることができます。

健康な人では、食前血糖値(空腹時血糖値)が61~109mg/dl、食後血糖値(食後2時間)が140mg/dl未満におさまるように調整されています。

ところが、すい臓から分泌されるホルモンのインスリンが不足したり、きちんと働かなくなったりすると、先の数値内にはおさまらなくなります。「空腹時血糖値126mg/dl以上」、「食後2時間の血糖値200mg/dl以上」、「随時血糖値200mg/dl以上」、「HbA1c(1DS値)6・1%以上」、これらのいずれかに該当する場合には、糖尿病が強く疑われます。

また、糖尿病の疑いがなくても、食後血糖値が160~180mg/dlと高めの場合には、動脈硬化が早く進行すると考えられます。このため、「まだたいしたことない」と考えても、かかりつけ医への受診がすすめられます。

体内でインスリンがどのように働き、ブドウ糖が全身細胞でどう利用されているのか、を知ると、糖尿病のしくみがわかりやすくなります。

まず、食事からとった糖質は、胃や小腸で消化されてブドウ糖に分解されます。ブドウ糖は小腸で吸収され、血液中にとけ込み、肝臓へと流入します。摂食という刺激で、すい臓からはすばやくインスリンが分泌されます。

インスリンの働きにより、肝臓に流れ込んだブドウ糖は、一部がグリコーグンとなって蓄えられ、残りは肝臓を通り抜けて全身へと運ばれます。全身へと運ばれたブドウ糖は、筋肉に取り込まれてグリコーゲンとして蓄えられたり、脂肪組織に取り込まれて脂肪として蓄えられますが、これもインスリンの働きによるものです。

その結果、食後に上昇して血糖値はすぐに食前の値に低下するのです。

インスリンの分泌量が少ない、あるいは働きがよくないと、「ブドウ糖のながれ」に乱れが生じ血中にブドウ糖が余ってだぶついできます。このような高血糖状態が続いているのが糖尿病という病気です。

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