糖尿病では何をどう食べたらいいか

糖尿病食は美食家の食事

食べ過ぎは、なぜいけないのでしょうか。食事中の炭水化物や脂肪量が増えると、それらを栄養素として活用すべく、すい臓がインスリンを分泌しようと懸命に働きますが、やがて過重労働になり、インスリンの分泌量が徐々に減って高血糖になります。

こうした高血糖を防ぐには、日ごろから食べ過ぎないこと、いろいろな食品の中からバランスよく食べることが重要です。

といっても、「今日1日、何をどのくらい食べましたか」と患者さんに尋ねると、外食は別として、ご家庭で食べた食事内容と量をきちんと記憶している方は案外少ないものです。

まず食事を「意識して食べる」ことが大切です。お酒を飲みながらだらだら食べていると、適量がわからなくなって、食べ過ぎたり飲み過ぎたりしてしまいます。

医者は、患者さんに対しでいつも「おいしいものを楽しんで、適量を食べてください」とアドバイスしています。食事に関心をもち「自分が今何を食べたいのか」、「栄養素のバランスはいいか」を吟味しながら食べることです。

すると、自然と適量をバランスよくとれるようになります。

糖尿病は、重症の合併症がある方以外はどんな食品でも食べられます。おいしいものを考えて食事をとる糖尿病食は、まさに美食家の食事と同じだといえます。

ごはんと天ぷら、控えたいのはどっち?

「食後の血糖値を上げるのはブドウ糖だから、糖質を食べなければいいそうですね」と質問されることがあります。確かにごはんや果物など糖質を含む食事は、食後の血糖値を上げます。

だからといって糖質を食べないようにしたら、体に必要なエネルギー量をどう確保するので

しょう。ついつい脂やタンパク質の多い肉食中心になりますが、血中の脂肪やタンパクの処理にインスリンは必須です。インスリン分泌が低くなっている糖尿病の方では、顕著な高中性脂肪血症が引き起こされ、悪玉コレステロールを増やして、動脈硬化を顕著に進める原因となるのです。

ごはんは毎食、量を決めてきちんと食べるようにしましょう。糖尿病の方が控えたいのは、ごはんなどの糖質よりもむしろ天ぶらやトンカツなどの脂肪なのです。

誤解している食べ方

ビタミンやミネラルが豊富でおすすめの食材に野菜があります。しかし、体にいい野菜をとっているつもりでも、野菜サラダにマヨネーズをかけ過ぎる方はよく見受けられます。また野菜妙めでも油を使い過ぎたりしたら、知らない間に油をとっていることになります。

リンゴには果糖とブドウ糖が含まれていますが、デザートとしてリンゴ1個程度を食べる程度なら、問題はありません。リンゴには食後血糖値を急激に上げない食物繊維が豊富に含まれているからです。しかし、リンゴジュースとなると話は別です。コップ1杯のリンゴジュースは簡単に飲めてしまいますが、血糖値を急激に高めます。

お酒やおまんじゅうも同じです。医者は診察時に、晩酌で2合飲んでいる方には、「お酒を飲む際にだらだらと食べ過ぎないこと」、おまんじゅうが好きな方には「好きなおまんじゅうを食べたいなら、ほかの食事とのバランスをとり、デザートとして」を意識してくださいと話しています。

このように食事療法の方法は一人ひとり異なります。自分に合った食事療法を医師や管理栄養士に指導しでもらい、血糖を上手にコントロールしていきましょう。その過程で、従来から使われる『糖尿病食事療法のための食品交換表』を利用すれば、より吟味された食事をとることができると思います。

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