糖尿病にはどんな運動が適しているのか?

ジョギングとテレビでスポーツ観戦おすすめはどっち?

血糖値をコントロールしていく上で、食事と運動は、自転車の両輪に例えられるように両方とも同じくらい効果が上がる治療法です。ただ糖尿病の方の生活を調べてみると、食べ過ぎよりも、運動不足のほうが深刻です。血糖値が高いと言われたら、日常生活の中で運動不足を解消する方法をぜひ見つけてみてください。

運動療法といえば、どの本でもジョギングや速歩(ウオーキング)がすすめられています。

消費エネルギー量が多いのですすめられるのでしょうが、運動が苦手な方が実行に移すのは簡単ではありません。意を決して始めたとしても、慣れない運動をすることはストレスです。するとインスリンの働きを悪くするホルモン(アドレナリンなど)が分泌されて、血糖値をむしろ上げることになるのです。

運動を逆効果にしないためには、どんな運動が適しているのでしょうか。スポーツをする習慣のない方が「体に負担をかけない運動」とは何か、難しいようで答えは簡単です。運動といっても、外をゆっくりと散歩をする。家の中で体をこまめに動かすよう心がける。

好きなテレビを1時間寝ころんで見ている人であれば、立って見るようにする。これだけで実は十分な運動になるのです。

慣れないジョギングをするよりも、家の中で家事を手伝ったり、テレビを立って見たりするほうが実は効果的なのです。これが運動療法ならば、今からでも始められることでしょう。

こまめに体を動かすだけで運動効果

こまめに体を動かすことがいかに効果的か。このことを裏付けるデータは、大学で行った研究でもたくさん得られています。

例えば1日3時間、正しい歩き方でゆっくりと歩くようにしてもらいました。これを10日間続けた結果、筋肉内に蓄積された脂肪量が20%減少しました。これに一致して、筋肉でのインスリンの働き、が高まり、血糖値が顕著に低下したのです。

また高脂肪食を制限しながら運動を行った場合には、肝臓に蓄積された脂肪量を25~30%減少させることができました。すると肝臓でのブドウ糖の取り込み量が3倍に増えたことで、食後の血糖値が高くならなくなったのです。こうした運動効果は実に10日間ではっきりと現れました。

ただ、肝臓や筋肉の脂肪は落ちやすい反面、つきやすい特徴があります。食事の不摂生や運動不足がたった1週間続くだけで、肝臓や筋肉にみるみる脂肪がついていきますので、2週間で運動療法の効果が現れたからといっでやめずに、こまめに体を動かすのを習慣にしていくことが重要です。

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