糖尿病予備軍となったときの心得

糖尿病予備軍の段階の対応がその後の成否を分ける

40歳以上の3人に1人が糖尿病患者およびその予備群(境界型)と言われるなかで、糖尿病など他人事ように感じている方は少なくないようです。しかし健診で「血糖値が高いので再検査を受けてください」と言われたら、深刻に受け止めてほしいと思います。

なぜなら糖尿病は、初期の対応が重要であり、特に、血糖値が少し高くなり始めた予備群の段階が、病気が進行するか否かのターニングポイントとなるからです。

体内ではすい臓にあるインスリンをつくる細胞の数が減り始め、血糖値だけでなく血圧や中性脂肪値も上昇する、血管も詰まりやすくなるなど、危険信号が点滅し始めています。

その状態を放置すると、確実に病気が進行してしまいます。自覚症状こそありませんが、危険な状態に一歩大きく踏み込んだ状態と理解すべきでしょう。

生活習慣の改善で糖尿病を予防できる

糖尿病がこの8年間で35倍に増えた原因は、遺伝の問題もありますが、それだけではありません。日本人の食事内容や体を動かす機会が減ったというような生活習慣が変ったことが大きな原因です。それによって、インスリンの働きが悪くなってしまったわけです。

つまり糖尿痛を治すことは、生活習慣病の根っこの部分を治すことにつながるのです。

あまり悲観的にとらえるのはよくありませんが、予備群と言われたら生活習慣を改善するときが来たと受け止め、前向きに取り組んでいただきたいと思います。その段階であきらめず、生活習慣の改善に上手に取り組めば、糖尿病にならずにすむことをぜひ知っておいていただきたいものです。

改善は少しの工夫と意識ですぐに始められる

糖尿病の初期段階では、インスリンの働きをよくするということがポイントになります。インスリンの働きが悪くなる最大の要因は、内臓脂肪の増加。ですから、内臓脂肪が減るように、食事と運動の両面から生活を見直し、改善させることが大切です。

その指標となるのは、体重と血糖値です。それらに対して目標を定め、コントロールしていくことが必要となります。また、過去1~2カ月の血糖値の状態がわかるHbA1Cをコントロールすることもポイントです。

コントロールには食事療法と運動療法を行いますが、大事なのは最初から満点を目指すのではなく、ライフスタイルに合わせて、できることをすぐに始め、継続させるということ。方法はいろいろあるかと思いますが、どんなによい改善法でも継続できなければ意味がありません。

また、忘れてはならないのは禁煙とストレス対策です。

喫煙は活性酸素を増やすだけでなく、インスリンの働きにも悪影響をおよぼしますから、百害あって一利なしです。

ではストレスと血糖値はどのようにかかわっているかというと、強いストレスは血糖値を上げる副腎皮質ステロイドなどのホルモンを増やします。またストレスで睡眠不足になると、今度はレプチンという満腹感を感じるホルモンの分泌が減り、逆に食欲を促すグレリンというホルモンの分泌が増えます。

これにより、ストレスを受けて睡眠不足になると、血糖値が上がるのです。ですから、血糖値をコントロールする上で、ストレスを上手に溌散させることはとても大事なことなのです。

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