伝染性紅斑の集団感染に注意しましょう

ウイルス飛散は典型症状が現れる前

伝染性紅斑の感染者がほかの人へ病気をうつしやすいのは、感染から7日くらいたった感冒様の症状が現れるころです。体内では血流に乗ってウイルスが全身を移動するウイルス血症が起こり、ウイルスが体外に排出される量が最も多くなります。

この時期に感染対策を講じることができればよいのですが、それができないのが実情です。というのも、診断基準となるほおの赤みや手足の発疹といった典型的な症状がまだ見られず、伝染性紅斑かどうかがわからないからです。

しかも厄介なことに、典型症状が現れて診断がつくころには、感染力がなくなっているため、その時点で対策を講じでも意味がないのです。

また、ほおが赤くなりにくい大人の場合は、伝染性紅斑と診断することさえも難しいといえます。

集団感染を避ける手立てを

対策を講じにくいとはいえ、集団感染だけはなんとしても避けたいものです。インフルエンザが流行している時期には、保育園や幼稚園などで注意を喚起する文章をが掲示されます。小学校では、保護者に対してプリントなどを利用して配布するところもあります。伝染性紅斑も、それと同様の警告を行う必要があるでしょう。

これまでは、そうした子どもの集団生活施設において、伝染性紅斑が妊婦さんにとって危険であることが十分に知られでおらず、注意喚起も不十分でした。今年は、そうしたことがないように、子どもの集団生活施設が主体となって妊婦さんへの注意を周知徹底すべきでしょう。

流行中に注意したい内容のポイントは、次の4点です。

①感染者の全員が赤いほおになるわけではない。

②感染者からの周囲への感染性があるのは、赤いほおや手足の発疹が現れる前である。

③妊婦さんが感染すると流産などを招く恐れがある。

④子どもの集団生活施設で流行している場合は、妊婦さんに施設内への立ち入りを制限する必要がある。

注意期間は、ウイルス潜伏期間が10~20日と長いことから、最後

の感染者が出てから1カ月間は継続させる必要があります。その間に、施設で保護者同伴の遠足や発表会などの行事があるときは、マスクを着用しての参加を呼びかけるなど、施設の実情に合った方法を工夫するとよいでしょう。

伝染性紅斑が流行しているかどうかを知るには、「国立感染症研究所 感染症情報センター」のホームページに掲載されている「感染症発生動向調査」が参考になります。

流行中は、患者発症情報(週報)などをチェックしておくのもよいでしょう。

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