伝染性紅斑の正しい知識を身に着けて

せきエチケットの励行を

伝染性紅斑が流行している春から夏にかけての時期に、子ども、または妊婦さん以外の大人が感染している可能性があるときはどうすればよいでしょうか。

赤いほおや手足を中心にできる発疹といった典型的な症状が現れる前に、せきが出るときはマスクなどを着用し、感染を広めないことが大切です。

せきやくしゃみをするときは、ハンカチやティッシュで口と鼻を押さえるといった「せきエチケット」を守ります。また、せきやくしゃみを受けた手で口や鼻をいじらないよう、せっけんで手洗いをします。外出から戻ったときも、手洗いの習慣をつけるとよいでしょう。

感染力のある時期は、鼻水やせきなどの感冒様の症状が現れることもありますが、特別な症状が見られないこともあります。そんなときも、ウイルスはくしゃみやせきなどを通じて周囲の人に感染していくことを忘れないでください。

なお、感染して間もないころに病院を受診しても、伝染性紅斑の確定診断を得られる可能性は低いので注意しましょう。診断基準は、赤いほおと手足を中心に出る発疹の有無だからです。一般に感染症を診断する場合は、ウイルスを分離培養させることが基本となります。

しかし、ヒトパルボウイルスB19は、骨髄など特殊な部位でしか増殖できないため、通常の組織培養による分離培養は今の段階では困難とされています。確定診断する方法しては、急性期にのみ、特異的IgM抗体を検出するしかないのが現状です。

伝染性紅斑は、「りんごみたいになるかわいい病気」などと言われることもありますが、妊婦さんが感染すると流産してしまう危険もあることを肝に銘じ、正しい知識をぜひ身につけていただきたいと思います。

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