従来型のマンモグラフィの欠点を克服する「造影マンモグラフィ検査」

造影剤で乳腺と病変のコントラストを明瞭化

このほど実用化された最新のマンモグラフィ検査技術『セノブライト』は、従来型のマンモグラフィの欠点を克服するものと期待されています。

同検査ではエックス線撮影の前に、ヨード造影剤を静脈に注入します。その後、低い電圧と高い電圧の2回に分けて左右両方の乳房を撮影します。

撮影方向は、従来のマンモグラフィと同じ2方向です。電圧を変えているため2枚の撮影画像は造影剤が集まった部位の明暗が異なります。その結果、2枚の画像から差を強調するように画像を再構成することで、病変部が従来型より鮮明に映し出されるのです。

乳がんの画像診断に詳しい三河乳がんクリニック(愛知県安城市)の水谷三浩院長によると、撮影時間は5分程度で従来と変わりないそうです。

「造影マンモグラフィ検査は、造影剤によって乳腺と病変のコントラストを明瞭にすることで病変をあぶり出します。従来のマンモグラフィ検査では厚い乳腺が白く映ってしまうため、その中に病変が埋もれてしまっていました。画像診断技術に優れた専門家でも、病変を見つけるのが難しかったのです。こうした従来型の欠点を造影マンモグラフィでは克服できるものと期待されています」

水谷院長は、造影剤を使用したマンモグラフィ検査の有効性や安全性の確立、臨床応用の可能性の追求、さらに造影マンモグラフィの普及を目的とした「造影マンモグラフィ研究会」の代表理事を務めています。

「造影マンモグラフィ検査でのエックス線の被ばく線量は、従来に比べて2割ほど多いとされています。しかし、これは米国放射線専門医会による国際的なガイドラインの基準を下回っていますので、安心して受けられる検査だと言っていいでしょう」

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