甲状腺がホルモンの分泌をコントロールできなくなると全身にさまざまな症状が現れる

甲状腺の分泌するホルモンは代謝を活発にする

甲状腺は首の前面、のどぼとけのすぐ下にある臓器です。蝶がはねを広げたような形をしていて、気管を包むように存在しています。正常な甲状腺であれば、通常、首をさわって、その輪郭を確認することはできません。

しかし全体が腫れたり、しこりができで、ある程度の大きさになると、外から手でさわっても、形がわかるようになります。

甲状腺の役割は甲状腺ホルモンをつくり、分泌することです。甲状腺ホルモンは全身の器官に作用し、次の4つの働きをします。

①成長、発育を促す

②熱産生、糖代謝、脂質代謝を活発にする

③心臓の機能を活発にする

④皮膚の代謝を活発にする

ひと言でいうと、各器官の働きを活発にして新陳代謝をよくする作用を持っているのです。私たちが元気でいられるのは、甲状腺がトラブルを起こさずに一定の量のホルモンを分泌してくれているおかげなのです。

甲状腺ホルモンは食物から摂取される「ヨード」という物質を主原料にしています。ヨードは海藻や魚などに豊富に含まれていて、1日の摂取量の目安は0・2mgとわずかです。海に囲まれたわが国の食事では、海産物を多く摂取するため、ヨードが欠乏することはほとんどありません。

甲状腺ホルモンは、生涯、血液中での量が一定になるように調整・分泌されています。これをコントロールするのが脳にある脳下垂体という器官です。脳下垂体からは「甲状腺刺激ホルモン」というホルモンが分泌されます。このホルモンは「甲状腺ホルモンを出しなさい」という命令をするホルモンです。

ところが、何らかの原因で、脳から甲状腺への指令が届かなくなったりすると、甲状腺の働きに異常が起こり、甲状腺がホルモンの分泌をコントロールできなくなります。そして全身にさまざまな症状が現れてきます。

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