バセドウ病は20~30代の女性に多い病気

更年期障害や心臓病、糖尿病と間違えることも

バセドウ病に代表される甲状腺機能克進症では、甲状腺で過剰にホルモンがつくられるようになり、分泌も過剰になります。その結果、代謝が高まって、全身に症状が現れるようになります。

バセドウ病の三大症状として挙げられるのは、次の三つです。

①甲状腺の腫れ

②眼球突出

③動悸

しかし実のところ、これらの症状がすべてそろうケースは、むしろまれです。

患者さんの日常生活に最も影響を与えるのは「甲状腺機能の克進症状」でしょう。甲状腺ホルモンは新陳代謝を高めて元気にするホルモンです。このホルモンが過剰になるということは、つまり、必要以上に活発になるというわけです。

無駄なエネルギーが使われるため、疲れやすく、朝起きるのがつらいなどの疲労状態が続きます。一見すると元気そうに見えてしまうため、周囲に理解されないのが患者さんのつらいところです。

バセドウ病は5人のうち4人は女性で、しかも20~30代に多い病気です。年齢によって現れる症状は異なりますが、ほとんどの症状がほかの疾患でも現れる症状なので、なかなか甲状腺の異常だと気づかれないことがあります。

バセドウ病と間違われやすいのは、更年期障害、心臓病、糖尿病、過敏性腸症候群などです。ホルモン検査を受けて初めて、体調不良の原因が甲状腺ホルモンの完進にあり、バセドウ病だったことがわかったという患者さんも大勢います。

甲状腺ホルモンの量は、健康な人であれば、脳内の視床下部や脳下垂体から分泌される甲状腺刺激ホルモンによって二重に厳しくコントロールされています。

ところが、バセドウ病になると、自己免疫の異常によって抗体がつくられ、その抗体が甲状腺刺激ホルモンに代わって勝手に甲状腺を過剰に刺激してしまいます。正常な指令をかく乱され、脳のコントロールを失った甲状腺は、抗体に刺激されるままに血液中にホルモンを出し続けることになり、その結果、分泌が過剰になってしまうのです。

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