甲状腺機能低下症「橋本病」

むくみや気力低下は橋本病の主な症状

橋本病は甲状腺機能低下症の代表的な疾患で、甲状腺が腫れて機能が低下する病気です。もともと女性に多い甲状腺の病気の中でも、橋本病は、男性の20倍以上の頻度で女性に多く発症します。年齢的には30~40歳代に多いのが特徴です。

病気の原因は、バセドウ病と同じく、自己免疫システムのトラブルによって起こります。バセドウ病と異なるのは、自己免疫による攻撃の対象が、甲状腺の中にある濾胞細胞内に存在するタンパク質や酵素であることです。このため、甲状腺は炎症を起こし、やがて機能が低下して、甲状腺ホルモンの分泌量が減っていきます。

症状として甲状腺の腫れ(甲状腺腫)が見られます。腫れといっても気道や食道をふさぐわけではなく、首が太くなって見える人もいれば外見上はわからない人もいます。首の腫れの程度とは関係なく、甲状腺機能が低下しでくると、むくみや気力低下などが見られるようになります。

LDLコレステロール高値が発見のきっかけに

また、健康診断の血液検査でLDL(悪玉)コレステロール値が高く、これらの脂質代謝異常の発見がきっかけとなって橋本病が見つかることもあります。

甲状腺ホルモンが不足すると全身の新陳代謝が低下してきます。そのため、肝臓でのLDLコレステロールの分解も悪くなり、血液中のLDLコレステロールの濃度が高くなってしまうのです。この状態を放置すると、高LDLコレステロール血症となって、動脈硬化を引き起こすことになってしまいます。

健康診断でLDLコレステロール値が高く、そのほかに症状があったら、甲状腺の機能低下が起きていないか、検査を受けるようにしましょう。

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