将寝たきりになる可能性が高い「ロコモティブシンドローム」

ロコモになると歩けなくなる

おそらく「ロコモティブシンドローム」とと聞いて、即座にその内容を答えられる人は少ないでしょう。直訳すれば「運動器症候群」。しかし、これでもピンと来ないかもしれません。

では、これならどうでしょう。「足腰が弱るかもしれない症候群」。何となくイメージできたはずです。また同時に、それが怖い疾患であることも伝わったのではないでしょうか。

ロコモティブシンドローム(通称「ロコモ」)とは、運動器の働きが低下して、そのまま放置しておくと、将来介護が必要になったり寝たきりになる可能性が高い状態をいいます。ロコモは知らないうちに進行していることが多く、早期に気づくことが大切です。しかし、すでに骨や関節の病気がある人は、痛い部位をついかばってしまい、ロコモをより進行させてしまう場合があるのです。

まず運動器の仕組みの理解から

ロコモを理解する上で欠かすことのできないのが「運動器」いう仕組みです。逆に言えば、消化器や呼吸器のようにイメージしやすい仕組みでないことが、ロコモを浸透しづらいものにしているともいえるかもしれません。

例えば右手の人さし指を動かす場合を考えてみましょう。その動きは、右手の人さし指の筋肉が収縮することで起こると考えがちですが、実際はもっと複雑です。まず、脳からの命令が脊髄を通り、末梢神経に送られ、筋肉に信号として伝わります。筋肉は収縮し、腱とでつながっている骨が動きます。その骨も関節にある軟骨があって初めてスムーズに動くのです。

この運動器という仕組みは、それぞれが連携して働いています。どこか1カ所でも不具合が生じれば、体はうまく動きません。同時に、ほかの機能にも影響を与え、移動能力(体を動かす能力)は低下するのです。もともと運動器の問題、病気は個々にとらえられていましたが、それを全体としてとらえる考え方から生まれたのが、ロコモティブシンドロームなのです。

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