ロコモの原因となる疾患「脊柱管狭窄症」と「骨租しょう症」

脊柱管狭窄症

加齢とともに起こる下肢の痛みやしびれ。しかし、その要因が必ずしもその部位にあるとは限りません。その代表的な疾病が腰部脊柱管狭窄症です。

背骨は椎骨と椎間板が交互につながっています。その椎骨は椎体と椎弓という骨で構成され、その間に脊柱管が通っています。腰部脊柱管狭窄症はこの内腔が狭くなり、中に通る神経根や馬尾神経が圧迫されることで症状が起こります。

内腔が狭くなる要因は、脊柱管の中にある黄色靭帯の肥厚化や、加齢とともに椎間板がはみ出してくること、また椎間関節の変形などがあります。

脊柱管狭窄症の典型的な症状は、歩行を続けると起こる下肢の痛みやしびれです。重症であれば立っているだけでも痛みをともなうこともあります。

五つの腰椎(渡の部分の椎骨)の聞から出てくる神経を神経根といいますが、各々の神経根によって、支配する領域も異なります。したがって、例えば右側の第五腰椎神経根が圧迫されれば、そこが支配する右の下腿(膝から足首まで)の外側に痛みやしびれが出現するわけです。

骨租しょう症

高齢になると下半身の骨折が原因で歩行困難になるケースが多く見られます。その骨折の原因となる代表的な疾患が骨租しょう症です。

骨も加齢とともに弱くなってきます。弱くなるとは、骨密度(骨の量)が低下するために細かい空洞が目立ちスカスカの状態になることです。そのため、骨折しやすくなりますが、特に高齢者の場合、寝たきりの原因となりやすい脚の付け根に近い大腿骨頸部の骨折は、骨組しょう症と関係が深いとされています。

また以前は、骨密度だけが問題視されていましたが、骨租しょう症における骨の強度の低下には骨質(骨に含まれるコラーゲンの弾力性など)も関係しているといわれています。

骨租しょう症患者は女性80%、男性20%とされています。女性がなりやすいのは、女性ホルモンの一つエストロゲンが骨の呼吸を抑えるのに大きくかかわっているからです。更年期を迎えるとエストロゲンの分泌が低下し、骨量が低下しやすいのです。65歳では約半数、80歳以上では70%が骨粗しょう症患者です。

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