病気知らずの体を目指すならNK活性を高める

獲得免疫は細菌やカビなどを識別するのが苦手

もともと免疫とは、一度かかった病気には再びかかりにくいということを表した言葉でした。つまり、免疫の本来の意味は獲得免疫とされていました。

例えばインフルエンザにかかったときに、体内に抗体が作られていないと激烈な症状が起こります。一方、ワクチン接種であらかじめ抗体を作っておくとウィルスは体内で増殖することができず、高熱は出ても激しい症状は起きません。これが獲得免疫の仕組みで、実に賢い免疫と言うことができます。

しかし、獲得免疫はウィルスのような小さな病原体はきちんと識別できても、細菌やカビなどの大きな病原体はうまく識別できないという特徴があります。そのため、こうした細菌やカビの防御に中心になって働く自然免疫の働きを高めることが重要なのです。

自然免疫で注目されるNK細胞の働き

獲得免疫は重篤な感染症を引き起こすウィルスのような病原体の識別が得意といっても、初めて侵入してきたウィルスに対する抗体ができるまでには時間がかかります。そこで抗体ができるまでの間、ウィルスの広がりを阻止するために重要な役割を担うのが、自然免疫の中のNK細胞です。

NK細胞は全身をくまなく巡り体内をパトロールする役割を担っています。ウィルスに感染した細胞のほか、体内で1日5000個できると言われるがん細胞を見つけると、単独でがん細胞が増殖する前に殺します。

実際にNK活性(NK細胞の働きの強さを示す免疫力の指標)の高い人では、かぜをひきにくい、発がん率が低いことなどが示されています。そのため、病気の発病を未然に防ぐ観点から、NK活性を長期にわたって高いレベルで維持していくことが重要視されるようになっているのです。

このNK活性は5人に1人の割合で、もともと低い人がいることが明らかになっています。加えて、年齢や日内変動、ストレスなどの影響を受けやすいのですが、年齢以外の要因は生活習慣の改善で良い方向にしていくことが可能です。

つまり、年を重ねても病気知らずの体を目指すなら、NK活性を高めるのが最善の方法と言えるのです。

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