閉塞性動脈硬化症の診断とリスク

触診や足の血圧測定で診断

閉塞性動脈硬化症の診断は、患者さんの症状を注意深く聴取することから始まります。さらに、下肢の皮膚の色や脈に触れる、また腕と足の血圧を比較することなどで行います。

下肢に動脈硬化が起こり、血流不足が生じると、寝た姿勢では皮膚の色は青白くなり、逆に足を下げた状態では足の色は紅潮しています。脈は力強さがなく、触れないこともあります。

血圧はどうでしょう。一般に、下肢の血圧(足首で測定)は腕の血圧よりも2割程度高くなっているものです。ところが閉塞性動脈硬化症による間欠性跛行が始まると、下肢の血圧は腕の7割程度に下がります。

画像検査では、MRI(磁気共鳴画像)、CT(コンピュータ断層撮影)、超音波、または血管造影などで確定診断をします。

間欠性跛行の段階で治療すれば切断リスクは少ない

生活習慣病は、病気が進行すればするほど、治療に時間がかかります。場合によっては、気づいたときには手遅れ、ということもあります。特に、気づかないうちに進行し、初期に強い自覚症状がないものほど放置しがちですから注意しましょう。

閉塞性動脈硬化症は、若いうちからコレステロールの多い肉類など栄養の偏った食事をとり、運動をしない生活を続けていると、20代、30代から徐々に進行します。下肢に痛みが出るのは中年以降ということもあり、年のせいだろうなどと勝手に判断して受診のタイミングを逃すケースも少なくありません。

じっとしているときにも下肢に痛みがある、また足に潰瘍がある、いわゆる重症虚血肢の状態を放置しておくと半年間で約50%の人が下肢を切断しなければならない事態に陥ります。しかし、歩いたときだけ痛くなる かんけつせいはこう の段階で適切な治療を行っていれば、切断の可能性は5年間で約5%程度と大幅に低下します。

ふくらはぎが痛くて長距離を続けて歩けなくなったときは、早めに受診し検査を受けましょう。その段階で、それ以上悪化させない積極的な予防や治療をすることが大切です。

ではその段階で、どのようなことを行えばよいのでしょう。

閉塞性動脈硬化症は、肥満や高血圧、脂質異常症など生活習慣病が原因で起こる動脈硬化症の一つですから、食事やライフスタイルなど生活習慣の改善を最優先にすることが大切です。まずは健康に留意した生活をベースにしながら、薬物療法を行い安易にステント術などを受けないことが肝要です。

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