閉塞性動脈硬化症の進行をくい止める予防と治療

運動の習慣がなかった人はまずからだを動かす

閉塞性動脈硬化症の進行をくい止めるための日常生括のポイントとして次の4つが上げられます。

○禁煙

喫煙は動脈の血管を傷つけ病気を進行させるリスクを高めます。また喫煙は動脈硬化の原因ともなる高血圧、糖尿病などの生活習慣病を悪化させます。ただちに禁煙することが大切です。

○運動

これまで運動をする習慣のなかった人が、いきなりジムなどに通うのは無理があります。

まずは、体を動かすことに慣れることから始めましょう。駅やオフィスなどでは、エレベーターやエスカレーターではなく階段を利用する、買い物は車でなく徒歩や自転車にするなどです。

間欠性跛行になると、歩くことがおっくうになりがちです。しかしだからといって歩くことをやめると、下肢の血行障害は悪化の一途をたどります。

歩くことにより、狭くなって血流が悪くなっている動脈を補う側副血行路と呼ばれる細い血管が発達し、血行が促進されるのです。がんばって歩いてみましょう。

下肢が痛くなるまで歩き、痛みが治まったらまた歩くことを、約30分間繰り返し、1日2回継続してみてください。多くの人は、歩行距離が少しずつ長くなります。ただし心臓病などのある人は、医師に相談しながら行ってください。

○食事

脂質やコレステロールの多い肉類はなるべく控え、食事量は腹八分に抑える習慣をつけましょう。食物繊維の多い野菜や海藻類、豆類などを意識して多めに摂り、塩分の多い食事や糖質を摂り過ぎないよう注意します。

○足を保護する

間欠性跛行の段階で足の指先などに傷をつくると、それが広がって潰瘍などを招きます。つめ切りなどで深づめしないように注意しましょう。

家の中を歩くときは、靴下を履いて、足を傷つけないように保護します。また足の血行を促すのには、入浴や足浴も有効です。

なお、動脈硬化が進んでいる人は、血液そのものにも脂質やコレステロールが多く含まれているために血液が固まりやすくなっています。

4つのポイントのほかに、薬物治療として、血液を固まりにくくする抗血小板薬や血流を促すために血管を広げる血管拡張剤などを服用します。また脂質異常症の薬であるスタチンも動脈硬化の悪化防止に有効です。

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