高血圧を軽く見てませんか?

「血圧が高いっていわれたけど、元気そのものだよ」などと、高血圧を軽くみていませんか。血圧が高い状態が長くつづくと、きまざまな病気にかかりやすくなります。健診受診はもちろん、自宅でも血圧を測り、高血圧改善のための生活習慣につなげましょう。

高血圧は動脈硬化を進める原因。更年期以降は女性も要注意

血圧が高いと、血液が血管を押す力が強くなって血管壁が傷つき、傷口から血液中の悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が血管壁に入り込み、動脈硬化を進めてしまいます。その結果、脳卒中や心筋梗塞といった病気にかかりやすくなります。

高血圧は、ほとんど自覚症状がありません。「とくに普段の生活には支障がない」ことから、高血圧に気づかなかったり、わかっていても放置されがちです。その結果、命にかかわる病気や、介護が必要になる病気を招きかねません。

女性は、女性ホルモンが十分に働いている間は血管をしなやかに保つので、高血圧を抑えてくれますが、女性ホルモンの分泌が低下する更年期以降は、高血圧になりやすいことがわかっています。高血圧症の人の割合は40代では男性34%に対して女性は13%ですが、60代では男性64%、女性60%でほとんど同じということが、データからも明らかになっています(平成22年国民健康・栄養調査結果の概要)。

毎朝、自宅で測る習慣を

自覚症状ではわからない高血圧に少しでも早く気づき、改善するには、定期的な血圧測定を習慣にすることが大切です。中高年の人、とくに健診で高血圧を指摘された人は、健診時だけでなく、自宅で毎日測って記録することがすすめられます。自宅で、毎朝、できれば就寝前にも血圧を測って記録することを習慣にすると、全身の健康状態のチェックに生かすことができます。

健診や医療機関で測ったときは収縮期血圧140mmHg以上、または拡張期血圧90mmHg以上が高血圧ですが、自宅で測ったときの家庭血圧は、健診などで測ってもらったときより低めになるため、収縮期血圧135mmHg以上、または拡張期血圧85mmHg以上で高血圧と判定されます。

正常の範囲内であっても、これまでの数値より上昇してきた場合は、「減塩・肥満解消・禁煙・運動習慣」を中心に、生活習慣を見直しましょう。

収縮期血圧120mmHg未満かつ拡張期血圧80mmHg未満は、生活習慣病などにかかりにくい「至適血圧」とされています。生活習慣の見直しなどで至適血圧を目指しましょう。

なお、毎朝、血圧を測っていると、早朝の異常な血圧上昇に気づきやすくなります。高血圧のなかでも、早朝の血圧上昇が急激なタイプ(早朝高血圧)は心筋梗塞を招きやすいため、この場合はすぐに医師に相談してください。

自分で血圧を測るときはココがポイント!

・毎朝、排尿後、朝食前(薬をのんでいる人は服薬前)に測る。できれば就寝前と合わせて1日2回測る。

・カフ(腕に巻くベルト)は上腕部・心臓の高さに。肘を机に置くなどして、腕の力を抜く。

・深呼吸などでリラックスしてから測る。

・朝・晩それぞれ2回測って平均値を記録する。その際、「飲み会に参加」など、健康にかかわるイベントも書き添える。記録は健診時に持参して、アドバイスをもらう。

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