口臭に悩んでいます。治療法はありますか?

舌に付着した汚れ”舌苔”が原因と考えられる

Q.52歳、男性。妻に口臭がするといわれるようになりました。むし歯は治療し、今は歯周病もありません。毎食後、歯磨きをし、洗口液も使っていますが、まだにおうようです。お酒はときどき、コーヒーは1日5杯ほど飲みます。口臭があると思うと、会話にも集中できず悩んでいます。(北海道 U)

Q.生きているかぎり、誰にでも多少の口臭は認められます。たとえば、起床直後は口の中がネバネバして、口のにおいが不快に感じられます。また、飲酒や喫煙のあと、においの強い食品を食べたあとは、多少口臭が認められます。このような日常生活の中で一時的に強くなる口臭は問題ないのですが、病気が原因で発生する口臭は、治療や予防をしないと、不快なにおいで周囲の人に迷惑をかけることになります。

口臭の原因はいろいろありますが、90%以上は歯や口の中に問題があります。とくに歯周病、舌苔、ドライマウスなど口の中の病気や不潔が発生原因となっています。

ご相談者にはむし歯や歯周病がなく、食後に歯磨きも実施しているようなので、おそらく舌苔が原因の口臭と考えられます。

専用の舌ブラシを使った清掃ケアが口臭予防になる

舌苔は、細菌や新陳代謝によってはがれた粘膜上皮、血球成分、口腔内に残った食べ物のかすなどの汚れの塊です。

歯垢と同じようにネバネバして舌の表面に強く付着しているため、うがいをしても取れません。口の中の細菌によって、この舌苔内のたんぱく成分が分解されると、口臭の元となる不快なにおい”揮発性硫黄化合物(イオウガス)”が発生します。したがって、口臭発生の原因である舌苔を除去することが、自分でできる予防(治療)法になります。

舌の清掃には、やわらかい歯ブラシや専用の舌ブラシを使います。舌を大きく前に出し、奥から舌先に向けてやぎしくこすり取るように磨きます。舌は歯と違ってやわらかい粘膜でできているので、金属製の凹凸のある舌ヘラを使って強い力で磨くと、舌表面にある味蕾(みらい:味を感じる器官)を傷つけてしまう可能性がありますから注意してください。歯磨きと異なり、舌は起床直後に1回、ていねいに磨けば十分です。

舌の清掃をつづけても口臭が改善しない場合には、大学病院などで開設している、口臭測定機器が整備された口臭専門外来への受診をおすすめします。

回答:東京医科歯科大学歯学部附属病院 息さわやか外来診療科長 川口陽子先生

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