正しいブラッシングを知っていますか?

お口の2大疾患となっている虫歯と歯周病。その予防には毎日の歯磨きが欠かせません。厚生労働省が6年毎に行っている歯科疾患実態調査によると、95%もの人が毎日歯を磨いていると答えています。さらに一日2回以上磨く人は73%もいます。

それでも、虫歯や歯周病はなくなりません。歯磨きで重要なのは、プラーク(歯垢)をしっかりと落とすことです。この機会に、ブラツシンク方法を見直してみましょう。

スタンダードな形の歯ブラシを

まず、歯ブラシの選び方は、次の点を参考にしてみてください。①「ヘッド部分が小さめ」、②「毛先は平ら」、③「硬さはふつう」、④「柄はストレー卜」のものがおすすめです。このような歯ブラシは一番スタンダードな形で使いやすいです。

歯ブラシは使っていくうちに毛先がだんだんと広がってきます。毛先が広がると効果的にプラークが落とせなくなりますので、広がってきたら交換してください。また、衛生面からは、1力月を目安に交換したほうがよいでしょう。使用後はしっかりと水洗いし、乾燥させて保管します。

歯ブラシの使い方

次に、歯ブラシの当て方と動かし方です。

今までに「強く磨きすぎ」と指摘された経験のある人はいらっしゃいませんか?強い力で大きく動かしてしまうと細かい部分に歯ブラシが当たらず、プラークが取りきれずに残ってしまいます。

また、歯ブラシによって歯が摩耗してしまうといったトラブルにもつながります。軽い力(当てたときに歯ブラシの毛先が広がらない程度)で小刻み(5~10ミリ)に動かす、ということが大切なポイントです。

ペンを持つように持つと余計な力が入らず細かく動かすことができます。握るように持っている人は力が入りやすく、ゴシゴシと強く磨いてしまいがちですので注意してください。

・磨き方の基本

基本的な磨き方とされているスクラビング法は、外側、内側、噛み合わせの面、それぞれ歯面に対して歯ブラシの毛先を90度に当てます。下の前歯の内側は、歯ブラシを縦にしてかかとの部分で掻き出すように一本一本磨きます。

そのほかにバス法という磨き方があります。バス法は、歯と歯肉の境目に歯ブラシの毛先を45度に傾けて当てます。歯と歯肉の境目、浅い歯周ポケットのプラークが落とせます。歯肉のマッサージ効果の高い磨き方ですので、歯肉に炎症があるときにはスクラビング法に加えて行ってください。また、歯周病の予防にも効果的です。

・歯間部がボイント

「歯と歯の間」「歯と歯肉の境目」「奥歯の噛む面の溝」この3力所は磨き残しやすいところなので注意してください。

特に歯と歯の間は、歯ブラシだけで磨いた場合、プラーク除去率は6割程度といわれています。歯ブラシだけではプラークを十分に落としきることができません。歯間郡にはデンタルフロスや歯間ブラシといった補助的清掃用具の使用が不可欠です。

歯ブラシと歯間ブラシの併用でプラーク除去率が95%までアップしたという調査報告もあります。ぜひ、歯ブラシと併せて使ってください。

歯間ブラシはサイズ選びがとても重要です。大きすぎると歯肉を傷つけてしまいますし、小さすぎると効果的にプラークが落とせません。使用の際は歯間部の大きさに合ったサイズのものを選びましょう。はじめて使う方は、一度歯科医院で使い方とサイズを確認するとよいでしょう。

・効果的な就寝前のブラッシング

磨く回数の理想は、一日3回、毎食後です。食べた後には磨く習慣をつけましょう。毎食後に磨くのが難しい場合は、一日1回、夕食後もしくは寝る前に時間をかけて丁寧に磨いてください。寝ている間は唾液の分泌量が低下し、虫歯や歯周病のリスクが高まります。いったん、お口の中をきれいな状態にリセットしてから寝るようにしてください。

歯磨き剤の効果

最近では、多くの歯磨き剤にフッ素などの薬効成分が含まれています。フッ素には、虫歯の原因菌の働きを抑え、歯を強くし、虫歯の発生を防ぐ効果があります。そのため、「フッ化物配合歯磨剤」の使用は虫歯予防に効果的です。

歯磨き剤に使われる主なフッ化物は、モノフルオロリン酸ナトリウム(MFP)とフッ化ナトリウム(NaF)です。この2つ、虫歯の予防効果に大きな差はありませんが、MFPは、歯の奥まで浸透する効果があるので、虫歯がある場合や虫歯を治療したばかりの歯に効果があります。

NaFは、歯の表層で作用するので健全な歯に対しての予防に有効です。使う量は、1センチ前後を目安にしてください。ゆすぎは少量の水で1~2回程度にします。ゆすぎすぎるとフッ素の効果が薄れてしまいます。

そのほかにも、ステイン(着色)や歯石の沈着防止、知覚過敏の予防などさまざまな効果が期待できるものがあるので、ご自分の目的に合った歯磨き剤を使うとよいでしょう。

定期的な歯科健診も大切

基本的な歯の磨き方を説明しましたが、お口の中、歯並び、磨き方は人それぞれ違います。そのため、磨き残しのあるところもさまざまです。自分ではしっかりと磨いたつもりでも磨き残してしまっているところがあるかもしれません。

まずは、自分のブラッシングの状態をしっかりと把握することが大切です。そのためには、定期的に歯科健診を受けて、お口の中をチェックしてもらいましょう。個々に合った歯の磨き方を身につけることができます。日頃のケアに役立てて、虫歯と歯周病を予防していきましょう。

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